ソーシャルメディアの影響も…あなたのブログ歴は?

2010/11/21 19:30

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ブログ少し前の話しになるが、ブログを検索対象にした検索エンジンサービスを提供するTechnoratiは2010年11月3日から、最新のブログ事情を分析・統計した結果を発表するカンファレンス「State of the Blogosphere」の今年版の資料を公開した(State of the Blogosphere 2010)。ブログの現状を垣間見れるデータが豊富に含まれ、検証に値する内容となっているのだが、今回はその中から、現在のブログを書き連ねている人たちにおける年齢階層区分、そしてブログ歴を見ていくことにする。


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「State of the Blogosphere 2010」では市場調査会社Penn Schoen and Berland Associatesによって7205人のブロガー(ブログを書き込み、運営する人)を対象に2009年9月21日から10月8日にかけてインターネット経由で行われたもの。そのうち64.1%は自分の趣味などを目的にブログを行っている「自己満足派(Hobbyists)」。13.5%は自分の専門知識を披露して本職のサポートや宣伝に活用したり収入の一部を賄う「副業派(Part Timer)」。1.0%は社内などで業務としてブログを展開する「業務派(Corporate)」。そして最後の21.3%は「プロのブロガー(Self Employed)」。

さてまずは調査母体の年齢階層について。実際のブロガーの分布はもう少し広範囲に及んでいる可能性はあるが、大体この区分に近しいと見て良いだろう。

↑ あなたの歳は?
↑ あなたの歳は?

20歳代後半から40歳代前半までがボリュームゾーンで、ここだけで過半数を超える(大本の調査結果の年齢区分が大きいという話もあるが)。気になるのは若年層が少なく、40代後半以降が安定した比率区分になっていること。

そこで昨年の調査結果【あなたのブログは今何歳!?】も抽出した上で、ブログ歴が何年かについてのデータをグラフ化して見ると、おぼろげながらその理由が分かってくる。

↑ ブログ歴はどれくらい?
↑ ブログ歴はどれくらい?

調査母体が前年と全く同一ではないことによる差異もあるのだろうが、明らかに経年化と共に、新規参入者の低下が見て取れる。調査時点で「過去一年で新たにブログを始めた人」の割合は、昨年は14%もいたのに対し、今年では4%でしかない。去年より前からブログをはじめた人が継続して、その分1年以上の絶対数が増えたことによる比率低下の可能性も一部にはあるが、それだけではこの急激な現象は説明できない。好意的に解釈すれば(リリースではそのようにしているが)「現在ブログを運営している人の96%は少なくとも1年以上継続している」ということになるのだが……



今後「State of the Blogosphere 2010」のデータのうち興味深いものを細分化して逐次お伝えしていくことにするが、ブログ以外のソーシャルメディアに関する項目にも(比較対象として)昨年より多くの項目が割かれるようになるなど、ブログも含めたソーシャルメディアの環境が大きく変化している様子がうかがえる。先ほど一通り全文に目を通したが、「ブログ離れ」というほどのものではないものの、上のデータにもあるように、これまでの勢いにストップがかかったことは否めない。

ちなみに調査母体の現職を聞いた結果は次の通り。

↑ あなたの現職は?(※「第二の人生」は「リタイアメント」の意味。海外では定年退職前に一線を退いて新たな人生を楽しむ人も多いので、この表現にした)
↑ あなたの現職は?(※「第二の人生」は「リタイアメント」の意味。海外では定年退職前に一線を退いて新たな人生を楽しむ人も多いので、この表現にした)

フルタイムの従業員が意外に少なく、自営業が多い。また、専業主婦・主夫よりも失業中の人が多いあたり、昨今の経済状態を表している。ブログの世界でも、現実から目をそむけるわけにはいかない、ということか。


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