運転中のケータイ利用が二度と出来なくなるプロモーション

2010/11/24 06:42

スクリーン日本の道路交通法では2004年11月から自動車運転中の携帯電話使用が禁止と定められている。これは注意力が散漫になり事故リスクが増大するからなのだが、それにも関わらず運転中の携帯電話利用を目にする機会は少なくない。この状況は日本国内だけに限らず全世界的な傾向のようで、【運転中のケータイ利用が危険だとあらためて分かるポスター】【運転中のケータイ利用がつくづく怖いものと実感させてくれる広告】など、運転中の携帯電話利用に警告を発する広告の類をしばしば見ることになる。今回紹介するのもその一例。ポスターや看板では無く、セミインタラクティブなものとして展開され、関わった人に強い警告メッセージを与える啓蒙プロモーションといえる(I believe in Advertising)。

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↑ Romanian traffic police the fake accident。

「(自動車運転手にとって)携帯電話はお酒よりリスクの高いものかもしれない」というフレーズではじまるこの動画、ルーマニアで展開された、運転中の携帯電話利用を止めさせようという啓蒙キャンペーンのようすを紹介したもの。ビルの平面部分を映画のスクリーンのように見立て、そこに運転中の女性の様子を投影させる。そして彼女のセリフ(吹き出し)部分にはルーマニア語で「お電話下さいネ 番号は****」と書き連ねてある。

自動車の広告にしては一向に会社名が出てこないしカット割もそのまま。せっかくだから、もしかすると電話をかけると何か起きるのかなと、その番号に向けて電話をしてみる人がちらほらと出てくる。


↑ 「電話してね♪」のスクリーンに、思わず手元の携帯電話のボタンを押す男性陣
↑ 「電話してね♪」のスクリーンに、思わず手元の携帯電話のボタンを押す男性陣

何の悪気も無い、ちょっとしたお茶目な感覚で番号をプッシュ。するとスクリーン上の女性が手元の携帯電話を取り、話しかけ始める。「お、自分とつながったのかな」とシーンが変わったスクリーンに、携帯電話を片手に持った男性陣の視線が釘付けになると……


↑ 携帯を取り話し始めた直後に急ブレーキ、そして……
↑ 携帯を取り話し始めた直後に急ブレーキ、そして……

恐らくは携帯電話を取り、話し込んでいた数秒の間に他の車か人が視線・走行車線に飛び込んできたか、あるいは急カーブに差し掛かったのだろう。思わず急ブレーキをかける女性。しかしそれも間に合わず衝突事故が起きてしまう。冗談交じりで携帯電話をかけスクリーンを凝視していた男性陣の気分は一転し、ある人はあ然とし、別の人は絶句してしまう。自分達の電話をトリガーとし、事故が起きてしまったように見えたからだ。

あ然とする男性運転中の携帯電話利用における事故では、その自動車を運転する人の携帯電話に向けてかけた側が、事故の状況を目の前にすることはほとんどありえない。自分の目に留まる範囲に居る相手に携帯電話をかける必要は、実社会ではほとんど無いからだ。だからこそ余計に、そのシーンが目の前に展開されることで大きな衝撃を受け、運転中の携帯電話を利用することでのリスクの高さを実感することになる。恐らくは少なからずの人が、自動車運転中携帯電話使用を(これまで以上に)ためらうようになるに違いない。

元記事のコメントでは「運転中のドライバーが電話をしたらどうするのだろうか」という疑問を呈する人もいた。しかしスクリーン上の女性の動向が気になって電話をかけるのなら、そのまま走行を続けてそのスクリーンから離れることはありえず、近場に停止するのが常というもの。それほどの心配は要らない。

インパクトの大きさもあり、日本で似たような手法を用いることは難しいだろう。しかし携帯電話と自動車との問題では、日本もこれまで以上に真剣に対策を考える必要があることも、また事実。自動車の開発サイドとしては、シートベルトやエアバッグの次は、携帯電話対策に本腰を入れるべきかもしれない。

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