喫煙者の禁煙断念、最大理由はストレス

2010/11/14 19:30

禁煙マクロミルは2010年11月8日、今年10月のたばこ値上げをきっかけにした禁煙に関する調査結果を発表した。それによると調査母体のうちたばこを吸ってしまった人における最大の原因は「イライラしていた」だった。禁煙の最大のハードルはストレスといえる。年齢階層別にみると20代では同率で「もらいたばこをしてしまった」が付き、周囲環境の問題や意志の弱さが見えてくる(【発表リリース】)。

スポンサードリンク


今調査は2010年11月1日から11月2日にかけてインターネット経由で、今年10月のたばこ値上げをきっかけに禁煙を始めた人を対象に行われたもので、有効回答数は500人。男女比は342対158。年齢階層比は20代64人・30代166人・40代159人・50歳以上111人。「禁煙を始めた人」が対象であり、調査時点でその禁煙を挫折した人も含まれていることに注意。

調査母体は10月1日に禁煙を始めた人だが、調査時期の11月1日時点、つまり禁煙を始めてから1か月経過した時点で、完全禁煙を続けている人は6割強。一時的に吸ってしまったが禁煙状態を続けている人も含めれば、禁煙継続者は約8割になる。

↑ 11月1日時点で禁煙が続いているか
↑ 11月1日時点で禁煙が続いているか(再録)

逆に禁煙を諦めた人、そして禁煙しているが何度か吸ってしまった人に、「禁煙中にたばこを吸ってしまった時の状況」を複数回答で尋ねたのが次のグラフ。最多理由・状況は「イライラしていた」で4割強の人が同意を示している。

↑ 禁煙中についたばこを吸ってしまった時の状況(何度か吸ってしまった+禁煙を諦めた人限定)(複数回答)
↑ 禁煙中についたばこを吸ってしまった時の状況(何度か吸ってしまった+禁煙を諦めた人限定)(複数回答)

次いで多いのは「隣の人の喫煙時のもらいタバコ」。禁煙中であることを隣の人が知っているとは限らない。その人の喫煙している姿を目にし、そして香りを鼻にかぎ、我慢が出来なくなってしまうのは、ある程度は仕方ないかもしれない。喉が渇いている時に、隣の人が冷たい麦茶を飲む干しているようなものだからだ。

これを男女別で見ると、それぞれの事情が見えてくる。

↑ 禁煙中についたばこを吸ってしまった時の状況(何度か吸ってしまった+禁煙を諦めた人限定)(複数回答)(男女別)
↑ 禁煙中についたばこを吸ってしまった時の状況(何度か吸ってしまった+禁煙を諦めた人限定)(複数回答)(男女別)

ストレスなどによるイライラを起因とする喫煙は男性の方が多い。ストレスをためる場面が多い、時間が長いということか。それに対し買い置きタバコを発見して、つい吸ってしまうのは女性の方が多いという結果が出ている。掃除をする機会が多いからかもしれない。

世代別にみても、それぞれの世代の傾向が反映されて興味深い。

↑ 禁煙中についたばこを吸ってしまった時の状況(何度か吸ってしまった+禁煙を諦めた人限定)(複数回答)(世代別)
↑ 禁煙中についたばこを吸ってしまった時の状況(何度か吸ってしまった+禁煙を諦めた人限定)(複数回答)(世代別)

冒頭でも触れたように、20代では「イライラしていた」と同率で「隣の人が吸っていた時のもらいタバコ」がトップについている。周囲でたばこを吸う人が多かったり、禁煙の意志の弱さが見えてくる。あるいは上司やお客からたばこを勧められてしまい、断れない可能性もある。

禁煙の意志、という意味では「無意識で」の割合が経年と共に上昇するのも注目すべき傾向といえる。意志の強弱というよりは、長年の喫煙経験で慣習化してしまっているあたりが正解だろう。同じ力の意志で禁煙を心がけていても、慣習という経験による喫煙性向が加わり、歳を経ている人ほど、ついたばこを口にしてしまうという次第だ。



生活の中でストレスを完全に取り払うことは不可能で、逆にストレスを極力なくそうとすると他の問題が生じかねない(適度なストレスは日々の刺激にもなる)。もし周囲に禁煙中の人がいたら、上記事項に配慮し、「つい」の無いように手助けをしてあげてほしい。もちろん禁煙中の本人は、自分が禁煙中であることを自覚し、上記のような状況でも誘惑に負けないよう、頑張ってほしいものだ。


■関連記事:
【禁煙開始から1か月、いまだに続いている人は何割?】

スポンサードリンク


関連記事



▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2018 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー