客単価の下落ぶりは三社とも大きく変わりは無し、客数の違いが売上に響く…牛丼御三家売上:2010年10月分

2010/11/11 07:05

[吉野家ホールディングス(9861)]は2010年11月10日、同社の子会社である牛丼チェーン店吉野家の2010年10月における売上高などの営業成績を発表した。それによると既存店ベースでの売上高は前年同月比でマイナス3.8%となり、いわゆる「牛鍋丼特需」が沈静化した形となった。牛丼御三家のうち[松屋フーズ(9887)]が運営する牛飯・カレー・定食店「松屋」がプラス10.8%、[ゼンショー(7550)]が展開する郊外型ファミリー牛丼店「すき家」がプラス23.5%だったのと比べると、対象的な結果と言える(【吉野家月次発表ページ】)。

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吉野家は2010年9月から牛鍋丼の展開を開始し、これが売上高アップに大きく貢献する形となった。当然客単価は落ちていたが、それ以上の客数の増加で売り上げは前年同月比を上回るものが9月では記録された。しかしその勢いも1か月で鎮静化に向かい、先日発表された10月分データでは、再び売上高は前年同月比でマイナスを記録してしまうことになった。

↑ 牛丼御三家2010年10月営業成績
↑ 牛丼御三家2010年10月営業成績

牛鍋丼グラフを見ると分かるのだが、客単価の下落ぶりは三社とも大きく変わりは無い。つまり各社の値下げ攻勢・商品構成の改変による客一人ベースでの成果はほぼ同じということになる(ただし、安売り商品が「牛鍋丼」だけにも関わらず、吉野家の客単価下落率がもっとも大きいのは気になるところ)。一方で客数の入り具合の変化は数倍もの差異を見せており、これが売上高にほぼ連動する形となってしまっている(すき家は新商品「すきすきセット」や「食べラー・メンマ牛丼」の発売、松屋は牛めし並盛の期間限定値下げが功を奏したようだ)。前年同月の値を見ても三社それぞれ大きな違いは無く、この1年の動向による差異と見て問題は無い(1社の昨年の成績が良ければ、今年はそれを上回るには他社2社よりも大きな努力が求められる)。

11月には【吉野家、牛鍋丼に続く戦略商品「牛キムチクッパ」を11月1日から展開】にもあるように、第二弾の戦略商品「牛キムチクッパ」の影響が反映されることになる。牛鍋丼と牛キムチクッパの2廉価商品で、吉野家の営業成績がどのような変化を見せるのか。非常に気になるところだ。

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