一番知られているネットスラングは「orz」「DQN」それとも……?

2010/11/10 06:27

インターネットアイシェアは2010年11月9日、ネットスラング(インターネット界隈で独自に発生・生み出され、広まった独自の言葉、社会文化)に関する意識調査結果を発表した。それによると調査母体においては、代表的なネットスラングのうち一番知られているのは「ぐぐる」だった。調査母体全体比では約3/4の人が知っている計算になる。「orz」「DQN」「ワロス」などが上位陣の序列としては続いている。中にはネットスラングの域を超え、日常生活の会話のフレーズとしても使われているものも少なからず見受けられる(【発表リリース】)。

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今調査はアイシェアが2010年10月19日から10月22日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員(携帯電話による個人認証を利用したもの)に対してパソコンのインターネット経由で行ったもので、有効回答数は665人。男女比は男性54.0%・女性46.0%。年齢階層比は20代26.9%・30代35.0%、40代38.0%。

【gkbr、ktkr、今北産業……よく見かけるが意味が不明なネット用語ランキング】などでも解説しているが、世間一般の口頭、あるいは紙媒体の文章経由と異なり、インターネット独自のコミュニティの中で生み出され、広まり、浸透していく言い回しは多数存在する。ネット界隈の習わしにもあるように、大部分は寿命も短くすぐに死語となるが、中には常用語に近い立ち位置を獲得するものもある(まさにコンビニの飲料水を納めるケースにおける、新商品の移り変わりのようですらある)。

今調査母体に対し主要なネットスラング20語を列挙し、知っているか否かを聞いたところ、全体では82.9%の人がいずれか一つでも知っていると回答している。予想通り若年層の方が認知率が高い。

↑ 選択肢のネットスラングの中で知っている言葉はあるか
↑ 選択肢のネットスラングの中で知っている言葉はあるか

元資料では「知っている」と回答した人の中で、個々のネットスラングを知っている人の割合についてデータが公開されている。そこで最初の数字と掛け合わせ、全体・個々の属性別全体において、どれだけの人が知っているか否かを算出し、グラフ化してみることにする。元々がインターネット経由の調査なので「社会全体比」と比べれば多少のぶれが出るが、「知っている人の中での割合」と比べれば随分と理解しやすい値になるはずだ。

さてまずは調査母体全体においてのもの。「ぐぐる」がトップで76.4%。この言葉は「検索エンジンのグーグルで調べなさい」、広義では「インターネットで検索して調べなさい」を意味する。

↑ 以下のネットスラングの中で知っているのはどの言葉か(複数回答、調査母体全体比)
↑ 以下のネットスラングの中で知っているのはどの言葉か(複数回答、調査母体全体比)

今や「ぐぐる」はネットスラングというよりは、ごく普通の言葉のやり取りの中でも交わされる日常語としても認知されていると見てよい。また、上位陣の中でも「痛車」「リア充」「DQN」などいくつかは、口頭で語られても”さほど”違和感を覚えないものも見受けられる(もっともフォーマルな場では慎んだ方が無難だが)。

上位陣10位について男女別で見ると、言葉毎に男性・女性の認知度の違いがあるもの、無いものが見えてくる。

↑ 以下のネットスラングの中で知っているのはどの言葉か(複数回答、調査母体全体比)(上位10位、男女別)
↑ 以下のネットスラングの中で知っているのはどの言葉か(複数回答、調査母体全体比)(上位10位、男女別)

全般的に「DQN」「痛車」「JK」など男性的文化アイテムを対象としたものや攻撃的なものは男性の認知度が高く、挨拶の中で交わされる言葉などは女性の認知度が高いような感はある。

ネットスラングが”ネット”スラングであるのを実感させられるのが次のグラフ。

↑ 以下のネットスラングの中で知っているのはどの言葉か(複数回答、調査母体全体比)(上位10位、年齢階層別)
↑ 以下のネットスラングの中で知っているのはどの言葉か(複数回答、調査母体全体比)(上位10位、年齢階層別)

見事に年齢が上になるほど、認知度が下がる。インターネットへの興味関心浸透度に比類しているかのごとし、である。しかも下位層になるほどその差が開いてくるのが興味深い。例えば「kwsk」は20代では63.7%の認知度があるのに対し、40代では29.7%でしかない。今グラフは「調査母体全体」ではあるが、社会全体となればもう少し比率は下がるだろう。



言葉は時間、世情と共に流れ、生まれ、浸透し、進化していく。例えば同じ日本人でも、現代の人と戦国時代の人が出会う機会があっても、意志の疎通は結構難しいかもしれない。ましてや人々の意志のやりとりがこれまでと比べて加速度的なスピードとなっているインターネット時代では、その移り変わりもこれまでにないスピードのものとなる。

恐らくあと5年後にまったく同じ調査をすれば、大部分の言葉の認知度は半分以下に減少(死語となりすたれる)しているに違いない。

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