品揃えを目の前に、初めて「どれにしようか」を考える…冷凍食品購入時の情報源とは
2010/11/08 19:30


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今調査は2010年10月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万1938人。男女比は47対53、年齢階層比は10代2%・20代12%・30代31%・40代32%・50歳以上23%。
コンビニやスーパー、そしてドラッグストアやディスカウントストアなどでも目にする商品群で、冷蔵庫が普及した現在では多くの人が活用している冷凍食品。数年前のいわゆる「中国産毒ギョウザ事件」やその前後から問題視されている「チャイナリスク問題」で利用が冷え込んだ場面もあったが、原材料への配慮など企業側の努力もあり、さらに最近ではコンビニのプライベートブランドで積極的な展開が行われていることから、家庭への浸透度はますます高まりを見せている。
今調査母体では、冷凍食品の購入者は約8割。週一以上の購入者は36.4%に達している。中にはほとんど毎日購入する人も1.7%いるほど。

↑ 冷凍食品の購入頻度(再録)
それではそれら冷凍食品を購入する際、どのような情報源を参考にしているだろうか。トップは「商品パッケージの説明」で38.4%。次いで「店頭の情報(POPなど)」が32.5%という結果になった。

↑ 冷凍食品を選ぶ際に参考にした情報源は(複数回答可、購入者限定)
冒頭でも触れているが、第一位・第二位の理由とも、商品を目の前にして初めて知ることができる情報であり、「事前に調べる・知ることができる」内容では無い。このことから、冷凍食品を購入する際には、ブランド買いや事前情報を得た上での「このメーカーのこれを買う」という決め買いはせず、スーパーやコンビニ、ドラッグストアでの冷凍食品コーナーを前に「どれにしようか」と説明を目にしながら選ぶ買い方が主流であることが分かる。

「冷凍食品は商品群を目の前にして、はじめて選択をする」。これと共に冷凍食品で特徴的なのは「旧来型の公知による影響力が強い」こと。「テレビ番組・CM」「家族や友人の意見」「折込チラシ・ダイレクトメール」が上位についており、いわゆるIT・デジタル系のはほとんど端数でしかない(「家族や友人の意見」にネット経由によるものが入っている可能性はある)。興味深い傾向といえよう。
「商品パッケージの説明」「店頭の情報(POPなど)」を参考にする人が多いということは、逆に考えればそれらに注力をすることで、冷凍食品を手に取る人が増える可能性を示唆している。冷凍食品コーナーは品揃えそのものが一つの宣伝材料・アピールのための看板足りえるが(ずらりと冷凍食品が並ぶコーナーは、それだけで圧巻ものだ)、ちょっとしたPOPや別貼りのポスターなどで工夫をすることにより、さらに多くの需要を喚起することが可能となるかもしれない。
もっとも冷凍食品は配される場所が場所なので、POPなどの配置には注意が必要となるが……。
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