都内で展開されている2件のデジタルサイネージをこの目で見てきた

2010/11/06 19:30

東京駅のシャープによるデジタルサイネージ先に【複数枚を連ねて1枚のように……シャープが東京駅構内に330インチのマルチデジタルサイネージ設置】【「スゴイー! ナノイー」と音が出る広告、新宿・池袋・秋葉原駅で実施中】で、東京都内で展開されているデジタルサイネージについてお伝えした。先日幸いにもその両方を直に自分の目で確認することができた。今回はその双方について撮影した動画と共に、実際に体感した上での解説などを加えてみることにする。

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音が出るパナソニックの「ナノイー」の広告(池袋駅構内)
まずはJR池袋駅構内・山手線の階段に設置されていた、パナソニック「ナノイー」の広告。一見単なる普通のポスターだが、右上に小さな音声発生機がついており、これが「音が出る特殊広告」の特徴となっている……要はどんなポスターでも簡単に「音が出る特殊広告」になりえるわけだ。


JR駅構内に設置された、音が出るパナソニックの「ナノイー」の広告 。
↑ JR駅構内に設置された、音が出るパナソニックの「ナノイー」の広告 。

音声発生機はごく小さなもので、ポータブルカセットテープレコーダーほど。全面に音声の発生と共に発光するスピーカーがあり、左横にはスイッチ・ボリューム用ダイヤルと思われるものが確認できる。また、万一の事を考慮してか、音声発生機の角部分には柔らかいクッション状のものが貼りつけてあった。

発生する音声は「パナソニックの……スゴイー! ナノイー」が何度も繰り返されるたけ。自分が確認した場所ではボリュームが小さかったのと、電車の往来が頻繁だったこともあり、ほとんどの人が気がつかずに素通りしている。動画でも最初遠巻きに撮影していたが、あまりにも音が小さいために二段階にわけて接近した次第。

あまりボリュームが大きすぎると電車が来ていない時には騒く周囲に不快感を与えかねないし、ボリュームが小さすぎると音を発する意味が無い。このバランス調整が難しい。少なくとも自分が確認した時間帯ではほとんど効果無し、「なにか音がどこからか聴こえてくるけど?」というところか。

シャープが東京駅構内に設置した330インチのマルチデジタルサイネージ
もう一つはシャープによる330インチ・マルチデジタルサイネージ。要は大型液晶ディスプレイを6×3で組合せ、1枚の超大型液晶ディスプレイのように見せて使うもの。


↑ シャープが東京駅構内に設置した330インチのマルチデジタルサイネージ。
↑ シャープが東京駅構内に設置した330インチのマルチデジタルサイネージ。

こちらの設置場所は上記の池袋駅内階段よりも騒がしく、かつ常時うるさい状態。しかし映像がメインであり音声は無くとも問題のない広告ばかりだったことや、あまりにもの大きさによるインパクト(特に画面が花火のようにきらびやかになったり、暗い画面から明るい画面に瞬時に変わる際の明度の変化)に、そばを通り過ぎる人も思わず目を向け、足を留め眺めていた。

また、液晶と液晶のつなぎ目部分だが、動画をみればお分かりの通り、ほとんどまったく気にならないレベルのもの。むしろつなぎ目が確認できることで、複数の液晶の構成物による広告との認識が瞬時にできるので、妙なリアルさによるパニック感も回避できる。




今回の両デジタルサイネージは、元々予算の額が違うということもあるが、圧倒的に後者の方がインパクトが大きい。しかしその分、応用がききにくいのも事実ではある。その分前者は既存の紙ポスター広告の設置場所に音声発生機をつけるだけでよいので、フレキシブル性が高い。ところが今回の実体験でも判断できるように、そもそも論として音声発生機による効果があるのか否かについて、微妙なものとなっている。元記事では新宿駅北通路に「指向性スピーカー」付きバージョンを設置し、これは駅の利用者がポスターの前を通ると音が流れる仕組みとのこと。だがよほどうまく設置しない限り、人が横を通り過ぎてセンサーに反応した時には、すでにその人は前方を歩いている、といった事態にもなりかねない。

前者については設置場所もあわせ、もう少し考察工夫が求められよう。ポテンシャルはあるだけに、今後の改良に期待したいところだ。

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