音楽を聴く機器、アナログからデジタルへ

2010/11/04 06:52

音楽視聴マイボイスコムは2010年10月25日、音楽ダウンロードの利用に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、音楽視聴のために使う機器としてもっと多くの人が挙げたのは「パソコン」だった。次いで「カーナビ・カーオーディオ」「iPodなどのデジタルオーディオプレイヤー」の順となっている。また今件も含めた過去3回分調査結果の動向を見ると、「ステレオ・コンポ」「CD、MD」などの従来型機器の利用率が減り、「iPodなどのデジタルオーディオプレイヤー」「携帯電話」などのデジタル系の率が上昇する傾向が確認できる結果となっている(【発表リリース】)。

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今調査は2010年10月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万1954人。男女比は48対52で、年齢階層比は10代2%・20代12%・30代31%・40代31%・50歳以上24%。

ある特定の曲を聴きたくて、あるいは仕事や読書の際のBGMとしてなど、日常生活において音楽を聴く場面は少なくない。そのような「音楽視聴」の場で、どのような機器を使うかについて聞いた回答が次のグラフ。

↑ 音楽を聴く時にどのような機器を使うか(複数回答)
↑ 音楽を聴く時にどのような機器を使うか(複数回答)

今調査はパソコンを用いたインターネット経由によるもののため、多少なりともパソコンに傾倒した結果が出てしまうリスクを持つが、それを差し引いてもパソコン利用者が多いのが確認できる。なお同様の傾向は、別調査機関の調査結果でも出ている。

↑ あなたが音楽を聴くときに使うプレイヤーは何ですか?(音楽視聴の人限定、複数回答可)
↑ あなたが音楽を聴くときに使うプレイヤーは何ですか?(音楽視聴の人限定、複数回答可)(【YouTubeけん引? 音楽視聴PCトップ】から再録)

また、「音楽データのダウンロードによる視聴」という設問では無く、単に「音楽視聴」という設問であるため、【宣伝に役立つか、それとも食われるか……音楽CD・配信とYouTubeとの微妙な関係】【音楽を楽しむために何を使った? トップはテレビでもFM放送でもカラオケでもなく……】でも解説しているように、動画共有サイト【YouTube】の影響が多分にあると思われる。

今調査は今回も合わせ都合3回行われている(過去においては一部項目が欠けているが)。そこでその3回分について、経年による変移を調べたのが次のグラフ。冒頭でも触れたが、従来型オーディオ機器の利用率が減少し、デジタル系機器のが増加する傾向が確認できる。

↑ 音楽を聴く時にどのような機器を使うか(複数回答)(経年データ)
↑ 音楽を聴く時にどのような機器を使うか(複数回答)(経年データ)

「パソコンを使ったインターネット経由の調査なのだから、パソコンの値が高くて当然かも」という話は直上でしたが、それでも2005年・2007年の過去2回の調査では「ステレオ・コンポ」が「パソコン」を抜いてトップだったのが確認できる。一概に調査対象の利用者が使っているツールでデータが偏っているとは言い切れないわけだ。

また、どちらかといえばデジタル系機器の利用率向上よりも、従来型機器の利用率減少の傾向の方が急カーブを描いている感がある。デジタルの浸透率は少しずつ進む一方で、従来型機器からの脱却は急速に進んでいる。このあたりの傾向は、【音楽配信も業界を支えるには至らず…音楽CDなどの売れ行きと有料音楽配信の売上をグラフ化してみる(2009年版)】で触れた、「音楽CDと有料音楽配信の売上推移」を見ているかのようでもあり、興味深い動きといえよう。

気になるのは、わずかではあるが「音楽は聴かない」という回答率が増加を見せていること。最新のデータでも8.2%と少数派だが、確実に増加していることもまた事実。これが単なる「ぶれ」で、次回計測時には減少する動きに転じてくれれば良いのだが。

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