2010年9月度外食産業売上はプラス0.3%・客単価の下落は継続中だが客数増加が売上アップに

2010/10/26 06:29

日本フードサービス協会は2010年10月25日、協会会員会社を対象とした外食産業の市場動向調査における2010年9月度の調査結果を発表した。それによると総合売り上げは前年同月比でプラス0.3%となり、3か月連続のプラスとなった。昨年同月に比べて悪条件が重なったものの、残暑が続いたことなどで客数が上乗せされ、売上高を押し上げる形となった。一方、商品単価は下落傾向を続けており、売上の上昇を限定的なものとしている(【発表リリース】)。

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今調査はファストフードやファミレス、パブレストランや居酒屋、ディナーレストラン、喫茶店などを対象に行われたもので、対象数は事業者数が189、店舗数は29155店舗。今月は前月と比較して事業社数は変わらないものの、店舗数は減少している。

全業態すべてを合わせた9月度売り上げ状況は、前年同月比で100.3%と前年同月を0.3%上回り、先月から続いてプラスを見せることになった。今回計測月は日取りなど外部的要因の多くがマイナスに働いたものの、天候が他の悪条件をしてなお売上をプラスに持ちあげるだけの威力を見せた。一方で低価格メニュー競争は継続中で、市場全体の単価を抑える状況となっている。

業態別では「比較的」堅調なファストフードは「和風」以外は客単価減少も最小限に抑え、客数の伸びで単価減少をカバー、結果として売上は大勢がプラス。お馴染みのめん類がいつものごとく店舗数のかさ上げでプラス、そして客単価が落ちた、話題豊富な牛丼チェーン店が含まれている「和風」では、「売上109.3%」「客数125.7%」「客単価87.0%」となり今月は「商品単価を大きく下げて集客、売上アップ」の狙いは大当たりということになる。

ファミリーレストラン部門は総売上がほんの少しマイナス。洋風・焼き肉が頑張っているが、和風と中華が軟調。客単価は安定し、洋風ではむしろプラスとなっているが、店舗数の低迷が気になるところ。

全店データ
↑ 全店データ

日取りの悪さも
残暑でカバー。
客単価の減少は続く。
今月は日曜祝祭日が昨年と比べて1日少なかったことや、シルバーウィークが昨年と比べて大型連休で無かったこと、月の半ばから秋雨前線が活性化したことなどがマイナス要因となったが、月前半の残暑がプラスとなって働き、客数をプラスに押し上げ、最終的に売上をプラスに落ち着かせる形となった。ただし客単価は下がるばかりで、売上高的には厳しい状況が続いている。

【お米の品質、猛暑で大幅に低下し1等米比率が約6割強に留まる】などにもあるように今年の酷暑は農作物の品質低下を招く形となっている。食品を提供する外食産業に、この品質低下がどのような形で影響を与えるのか、与えないのか。少々気になるところ。臨機応変に対応するとは思うのだが。

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