今や1日7時間…アメリカにおける「子供とデジタル系メディアとの付き合い方」に関する提言

2010/10/25 12:05

子供とテレビテレビやパソコン、インターネット、ゲーム機に携帯電話などのデジタル系メディアは非常に魅力的で、大人以上に子供は夢中になって長時間を費やしてしまう。【アメリカ小児学会(AAP、the American Academy of Pediatrics)】によれば、1999年の子供のテレビ視聴時間が1日3時間だったのに対し、今はテレビやパソコンなども含めたデジタル系メディアの利用時間を合わせると、総計で1日7時間に達しているとのこと。その状況を鑑みてか、AAPでは【HealthDay】を介し、子供とデジタル系メディアとの関係について次の問題点の指摘と提言を行っている。

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子供のメディアの多用による問題点
・長時間の利用によって運動時間、創造的・社会的な遊び、行動をする時間が減ってしまう
・アルコールやたばこ、暴力、性的な内容を美化する番組を視聴することによる悪影響
・長時間の利用は学力の問題や注意力の減退、睡眠や食事に関するトラブル(睡眠不足など)、さらには肥満の要因になりうるとの研究結果が出ている
・インターネットや携帯電話が、子供にとってリスクの極めて高い行為のトリガーとなる
・過激な表現によるCM、広告による悪影響※
・プレゼントなどに誘われて個人情報をさらしてしまうリスク※

APPからの提言
テレビと子供・小児科医は子供が来院した時には「子供部屋にテレビ、インターネットに接続できる環境があるか」「子供がどれくらいの時間、メディアを使うか」の2点を聞く必要がある。そして子供には接触時間について1日2時間を上限とし、2歳以下の子供には一切接触させないことを勧めるべき
・保護者は子供にとって、メディアとの接触の仕方のよい見本でなければならない。子供達にメディア以外を用いた遊びなどを積極的に勧めると共に、子供部屋にデジタル系メディアを置かないようにする配慮が求められる
・学校はデジタル系メディアとの正しい接触の仕方について啓蒙しなければならない
・政府や各種財団、援助団体はメディア(と子供との関係)に関する各種支援を推し進めねばならない

※はThe American Academy of Child & Adolescent Psychiatryの声明原文を元に追加

一部事情が日本と異なる面もあるが、日本における子供とデジタル系メディアの接し方を考える上でも、非常に参考になる部分が多い。子供を持つ保護者の立場にある人は、今一度チェックをしてみてはいかがだろうか。

なおHealthDayの記事では文末に「さらなる情報をこちらでチェックして下さい」との注意書きと共に、【アメリカ児童精神医学学会(AACAP、The American Academy of Child & Adolescent Psychiatry)】が2001年に発表した、子供とインターネットとの付き合い方・付き合わせ方に関するガイドラインを紹介している。今回のAAPの発表も多分にこのガイドラインを参考にしており、また10年近く前の掲載文にも関わらず、非常に良く出来た内容となっている。機会があればあらためて、この部分について紹介することにしよう。


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