ネットで探すのが重要な商品情報トップは「自動車」、それでは共有は? 北米女性の商品とネット口コミの関係

2010/10/24 19:30

口コミ何か商品を買う時には行き当たりばったりではなく、事前に何らかの情報収集をすることが多い。そして良い商品にめぐりあうことができれば、かつては口頭で家族、近所の人、クラスの友達や会社の同僚、そして今ではそれに加えインターネット上のコミュニティ、自分のブログやソーシャルメディアを使って不特定多数の人に情報を披露し、共有したくなるもの。【「共存を」40.40%、「閲覧するだけなら抵抗感ナシ」45.14%-動画投稿サイトの意識調査結果】でも触れているが、良いモノは自然と自分の好きな人にも「同じ想いをしてもらいたい」と考えるものである。2010年10月6日に発表された北米民間調査機関HarbingerのレポートBreakthrough study by Harbinger:New dynamics of word-of-mouth/social media among womenでは、北米のインターネットを利用する女性における、商品購入の際の検索と情報共有の傾向について触れられていた。今回はこれを紹介することにしよう。

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今調査は2010年の春に2134人のアメリカ・カナダの女性に対してインターネット経由で行われたもの。14の商品区分について、情報を探すこと・情報を他人と共有することが重要か否かを尋ね、とても重要・やや重要の回答率を積み上げグラフにし「どれだけ重要か」の順番で並べたのが次のグラフ。各商品の特性が色々と表れていて、非常に興味深い。

↑ 情報を探すのが重要な商品区分
↑ 情報を探すのが重要な商品区分

↑ 情報を共有するのが重要な商品区分
↑ 情報を共有するのが重要な商品区分

まず情報を探す場面だが、「自動車」「家電」「情報家電」など、とりわけ単価が高い・利用期間が長い商品が多い。これはひとえに「ハズレ」を引かされた時のダメージが大きいのが原因。使ってみて「ここが気に入らない」「この点は問題だ」「こんな仕様だなんて知らなかった」と後悔しても、容易に買い替えることは難しいからだ。

レストランまた、切り替えサイクルが長い、一度購入したら長期間利用し続けるものほど「とても大事」の比率が高いのも見て取れる。例えば「レストラン」は全体値は高いものの、「やや大事」の割合が大きい。単価はやや高めなものの、一度下手を打っても「次の機会」を得るのは比較的容易だからと考えれば、あまり気合いを入れて探すほどでもないと考えるのも納得がいく。

一方「情報共有」の面では、全体値の低さと「とても大事」の割合が低めなのが目に留まる。自分自身が(購入の)主役となる「情報検索」の方が気合いの入れ方も大きく、他人が主役となる「情報共有」は優先順位は低め、ということだろう。また、自分から情報を発信する共有においては、自分がよく知っている・利用性向の高い項目が上位にくる傾向がある。「自動車」よりも「家電」「レストラン」が上位にくるのが良い例だ。

それぞれの区分について、「とても」と「やや」を足した上で、「探す」「共有する」を併記したのが次のグラフ。各商品の特性が良く出ている。

↑ 商品区分別情報の検索・共有重要度
↑ 商品区分別情報の検索・共有重要度

「他人の情報は知りたいけど、自分からの情報発信はそれほどではない」項目がほとんどで、情報発信者が情報希望者よりも少なめになるのを裏付ける結果となっている。一方、「エンタメ」「装飾品」の2項目では全体値こそ「自動車」「家電」より少なめだが、情報検索率より共有率の方が高い。利用者数そのものは少なめかもしれないが、積極的なコミュニティ活動・情報交換が行われていることは容易に想像ができる。



今件はあくまでも北米女性の場合であって、日本でもこのような状況がそのまま当てはまるとは考えにくい。しかし今後今まで以上にインターネット、特に携帯電話経由のアクセス環境が浸透し、多くの女性がネット通販を利用し、情報を求めるようになれば、遅かれ早かれ似たような状況になることは容易に想像できる。そして情報への願望や共有意向もまた、似たような傾向を見せるに違いない。


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