食品部門は1.2%だが20か月ぶりのプラス…2010年9月度チェーンストア売上高、マイナス0.3%

2010/10/23 12:00

【日本チェーンストア協会】は2010年10月22日、チェーンストア(スーパーやデパートなど)の2010年9月度における販売統計速報を発表した。それによると2010年9月は記録的な残暑による夏物商品の活性化、特に食品部門は20か月ぶりのプラスとなるなど堅調さが見られたものの、秋物商品の動きが鈍く、総販売額は前年同月比で22か月連続してマイナス・-0.3%(店舗調整後)という下げを見せることになった(【発表リリース】)。

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今調査結果は協会加入の62社・7865店舗に対して行われている。店舗数は先月比で12店舗増、前年同月比で341店舗減。売り場面積は前年同月比98.6%と1.4%ほど減っている。店舗数・売り場面積双方が減少する傾向が四か月連続しており、「スケールメリットによる苦境打開」が一段落ついたか、あるいは踊り場に達した可能性が出てきている。

分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値が出ている。ちなみに数字はすべて店舗調整後(1年前のと比較するため、昨年存在しなかった店舗の分を除いた値)によるもの。

■総販売額……9809億6129万円
・食料品部門……構成比:64.9%(前年同月比101.2%、△1.2%)
・衣料品部門……構成比:8.9%(前年同月比94.4%、▲5.6%)
・住関品部門……構成比:19.9%(前年同月比98.1%、▲1.9%)
・サービス部門…構成比:0.4%(前年同月比98.4%、▲1.6%)
・その他…………構成比:5.9%(前年同月比97.9%、▲2.1%)

猛暑で夏物売れるが
その分秋物は売れず。
食品は久々にプラスへ。
9月は冒頭でも一部触れたように、8月に続き「酷暑」が継続し、時期的には「酷残暑」というシャレのような表現すらできる状況になった。結果として夏物商品、特に食品周りに大きな動きがあった。しかしそれにおされる形で秋物商品の動きが鈍く、さらに可処分所得の減少、雇用情勢の悪化など、生活防衛意識・低価格志向を後押しする経済情勢によるマイナス要因が重なり、状況をくつがえすまでにはいたらなかった。

9月は酷暑という天候の利があり、食品部門は20か月ぶりにプラスを見せることになった。非常に喜ばしい話ではあるが、1.2%のプラスで……と考えると、逆に現状の厳しさがあらためて認識される。先日【若者は専門ビル・中堅層はネット通販…秋冬ファッションアイテム、どこで買う?】で解説したように、例えばファッションアイテムでは若年・中堅層まではファッションアイテムの購入先としての百貨店・デパートの優先順位はさほど高くなく、衣料品における「安心して優先的に足を運べる場所」としての立ち位置も危うい感がある。

商品次第だが消費者側に「商品の実物を自分の目で確かめたい」というニーズはある。そしてそれをかなえられるのがデパート・百貨店なのだから、色々と工夫して厳しい現状を打開する方法を模索してほしいものである。

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