25年に渡るコンビニ店舗数推移(1983年-2008年)

2010/10/22 19:30

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先に【コンビニ四天王の売上高など(2010年版)】で今世紀に入ってからのコンビニエンスストア(コンビニ)店舗数の推移をグラフ化した。一方で中期的な書店数推移を【書店数と売り場面積推移(2010年10月版)】でやはりグラフ化した際に、「コンビニは他の小売業と比べてまとまった雑誌・書籍の販売面積があるので、書店にはかなわないものの、書籍の入手場所の動向という観点では関連付けて考えるべきでは」という発想が頭に浮かんだ。確かに当方自身も、近所に書店が無くなってしまったので、雑誌の類はコンビニで調達するのが常になっている。そこで今回は、中期的なコンビニの店舗数推移をグラフ化してみることにした。


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データの場所はコンビニの売上月次レポートの元データ取得でもある、推移を月次でレポートしている、日本フランチャイズチェーン協会(JFA)。ここの【過去の統計調査】に1983年-2008年までの店舗数データなどが収録されている。これはフランチャイズチェーン業界全体の値。

それ以降のデータはいつもの月次データなどの場所からも取得可能だが、こちらは業界全体では無く、JFA協会会員のもののみなので、必然的に全体と比べると少なくなり、かつ連続性が無くなる。また、経済産業省などの「商業統計調査」を使う手もあるが、「コンビニ」の定義が異なるためかデータの一致性が無い(そして平成以降のデータしかない)。そこで今回は、業界全体のデータが取得できる「過去の統計調査」における2008年のデータに的を絞ることにした。

データを元にして出来たのが次のグラフ。25年で約7倍に増加している。

↑ コンビニエンスストア店舗数推移(1983-2008年)
↑ コンビニエンスストア店舗数推移(1983-2008年)

日本におけるコンビニのスタートは諸説あり、古くは1969年、1971年、1973年、1974年など多種多説。ただ、セブン-イレブンが全店舗にPOSシステムを導入したのが1982年とされているので、現行型コンビニのスタートはこの年と見てよいかもしれない。

さて、非常に雑であくまでも「概念的なもの」という程度のものでしかないが、両方のデータが取得できる2000-2008年までの数字を足したものが次のグラフ。

↑ コンビニと書店数推移(合計値含む)
↑ コンビニと書店数推移(合計値含む)

繰り返しあくまでも考え方の一つでしかないが、少なくとも書店以外にコンビニも存在することを考えれば、週刊誌などの雑誌の販売低迷は「売り場の減少」とは別のところにある、と見た方が良いかもしれない。無論雑誌については駅の売店なども考慮しなければならないし、その点では【「駅の売店では新聞・雑誌が売れないらしい」を確かめてみる】にも指摘されている通り、雑誌や新聞が主商品の「キヨスク」の数は減退しているのだが……。


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