【更新】ネット通販利用率は単なるケータイよりスマートフォンの方が上

2010/10/22 07:09

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ケータイでネット通販クロス・マーケティングは2010年10月20日、スマートフォンと携帯電話の使用状況に関する調査結果の一部を発表した。それによると調査母体においては、携帯電話をメインに使う人よりもスマートフォンをメインに使う人の方が、いわゆる「ネット通販」の利用経験率は高いことが分かった。また購入した品目では、本や雑誌、DVDなどの低単価・娯楽色の強い商品において、スマートフォンの利用者の方が高い購入経験者比率を示している傾向が確認できる([発表リリース])。


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今調査は2010年10月に18-69歳の男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1200人。男女比・年齢階層比は非公開。端末別比率は携帯電話メイン利用者対スマートフォンメイン利用者が1対1。

携帯電話・スマートフォンメインユーザーそれぞれに対し、その端末でインターネット機能を使ってショッピング、いわゆる「ネット通販」をしたことがあるか否かについて尋ねたところ、携帯電話では約四分の一、スマートフォンでは三割強の人が「ある」と回答した。スマートフォンの方がやや利用経験率が高い。

↑ メイン使用の端末でインターネット機能を使ってショッピングをした経験があるか
↑ メイン使用の端末でインターネット機能を使ってショッピングをした経験があるか

広義での携帯電話ということでなら、例えば【パソコンのネット通販利用は9割近く、携帯は1/3程度】のように、3割強という結果が出ており、「携帯電話利用者で3割前後がネット通販の利用経験を持っている」という認識で一致する。ただしスマートフォンに限定した調査の事例はあまりなく、今回は(推測されてはいたものの)スマートフォン利用者の方がネット通販の利用性向が高いことを示す、貴重なデータといえる。

それぞれのメインユーザーにおいて、ネット通販経験者がどのような商品を買ったかの集計結果がこちら。他のインターネット通販、あるいは携帯電話経由のネット通販同様、低単価・娯楽志向の強い商品が上位を占めている。

↑ ショッピング経験のあるカテゴリ(各端末でショッピング経験ありの人限定)
↑ ショッピング経験のあるカテゴリ(各端末でショッピング経験ありの人限定)

赤矢印で示したのは、スマートフォン利用者の方が利用経験者比率が高い項目。「本・漫画・雑誌」「DVD・音楽・ゲーム」「パソコン関連」のように、どちらかといえば男性向けの商品にその傾向が見られる。一方、緑矢印は携帯電話の方が多い上位項目だが、「服・靴・鞄・時計」「化粧品・サプリメント」など女性向けの商品。

個別区分の母数が少なめでぶれが生じる可能性が高いためグラフ化はしなかったが、元資料に示される数字を確認すると、やはり前者は男性の方が、後者は女性の方が利用性向が高い傾向が確認できる。女性はまだスマートフォンでの通販利用に慣れていないのかもしれない。

ネット通販では対象商品の表現力が豊かなほど、利用者へのアピール度も高まり、購入モチベーションを高めるものと考えられる。【スマートフォン普及率は約8%・ネット利用率はやや高め?】などにもあるようにスマートフォン利用者はまだ少数で、さらに女性は男性よりも少ない比率を示している。しかし今後利用者・利用比率が上昇することは、容易に想像できる。ネット通販用のサイトでも、携帯電話はもちろん、スマートフォン向け(専用)に対応した措置が求められることだろう。


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