一人身生活で電子マネーはどこまで使われているのか… 単身世帯における世代別電子マネーの利用状態をグラフ化してみる(2015年)(最新)

2015/10/09 08:02

先に【一人身生活で電子マネーの活用度はどれほどか…一人暮らしの電子マネー利用度が高い品目をグラフ化してみる(2015年)(最新)】において、【「2014年全国消費実態調査」】の公開値を元に、電子マネーの利用度が高い項目について精査を行った。今回はその発展版として、「年齢階層別の消費支出における電子マネーの具体的平均利用額」などを確認していく。一人暮らしでは電子マネーはどの程度利用されているのだろうか。

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今調査に関する調査要目は先行記事【普通乗用車より軽自動車が所有される時代…自動車の車種・世帯種類別普及率をグラフ化してみる(2015年)(最新)】を参照のこと。

まずは月当たりの消費支出(税金や社会保険料をのぞいた「世帯を維持していくために必要な支出」)に関して、支払い方法を「現金」「クレジットカード、月賦、掛け買い」「電子マネー」の3項目で仕切り分けし、それぞれの方法に関する使用額を男女・年齢階層別に確認したもの。電子マネーは利用額が少ないので、グラフ上の面積はごくわずかでしかない。

↑ 年齢階層別・消費支出における支払い方法(単身世帯・男性)(円)(2014年)
↑ 年齢階層別・消費支出における支払い方法(単身世帯・男性)(円)(2014年)

↑ 年齢階層別・消費支出における支払い方法(単身世帯・女性)(円)(2014年)
↑ 年齢階層別・消費支出における支払い方法(単身世帯・女性)(円)(2014年)

金額的にはややばらつきがあるものの、電子マネー利用額は現金払いやクレジットカードによる支払いと比べれば、ごく少額。元々クレジットカードよりも気軽で、少額の支払いを面倒無く行える便宜性が買われているのだから、当然といえば当然の話ではある。利用金額ではなく利用回数の計測がなされていれば、電子マネーはもっと大きな存在感を示すに違いない。

また女性、とりわけ中堅層の「クレジットカード、月賦、掛け買い」の額が男性と比べて多いのが分かる。これは男性より女性の方が月賦払いで高額商品(パソコンをはじめとした家電商品や衣料品)を購入する傾向が強いことの表れでもある。

さて肝心の「消費支出全体に占める、電子マネーの利用額比率」は次の通りとなる。上記のグラフから容易に想像ができる通り、電子マネーの比率はほんのわずか。

↑ 年齢階層別・消費支出における支払い方法(単身世帯・男性・総額比)(2014年)
↑ 年齢階層別・消費支出における支払い方法(単身世帯・男性・総額比)(2014年)

↑ 年齢階層別・消費支出における支払い方法(単身世帯・女性・総額比)(2014年)
↑ 年齢階層別・消費支出における支払い方法(単身世帯・女性・総額比)(2014年)

やはり中堅層女性の「クレジットカード、月賦、掛け買い」比率が突出している。それはさておき、電子マネーの利用性向はせいぜい1%から2%程度でしかないことが分かる。元々「おサイフケータイ」の使い方を思い返してみれば分かるように、また上記でも指摘の通り、「少額決済の手間を省く」のが電子マネーの一義的な存在理由。したがって利用頻度が高くても、絶対額が小さなものになってしまう。

先行記事でも利用支払い割合が高い項目を挙げているが、その結果にある通り、男女とも電子マネーの利用が、公共交通機関の支払いをメインにしている以上、消費支出の額面上の比率では、劇的に数字が上がることは今後も無いものと見てよい(日常定期的に利用する場合は定期券を購入するため、電子マネーは使わない)。

↑ 男女別・電子マネーの支払い割合が高い品目(単身世帯)(上位5項目)(2014年)(再録)
↑ 男女別・電子マネーの支払い割合が高い品目(単身世帯)(上位5項目)(2014年)(再録)

とはいえ、その便宜性から察するに、導入・運用コストを考慮すると小規模店舗も含めすべての小売店での導入は難しいものの、利用場面は今後とも増えることに間違いは無い。時代の流れと共に少しずつ、そして確実に利用額、シェア共に増加するのは容易に想像できよう。


■関連記事:
【一番は店舗カード、電子マネーは3割強…子持ち主婦のカード利用事情を探る】
【少額は現金、そして電子マネー…単身世帯の代金支払い方法の移り変わりをグラフ化してみる(2014年)(最新)】

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