一人身生活で電子マネーの活用度はどれほどか…単身世帯の電子マネー利用度が高い品目(最新)

2021/08/30 03:15

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2021-0821店舗や交通機関で代金、対価を支払う際に、今なお現金は必要不可欠に違いないが、クレジットカードや電子マネーも多分に利用できる機会が増え、さらに特典が用意されていたり、お金の管理の利便性などから、日常生活において多分に浸透しているのは誰もが体験している通り。それでは実際に、普段の生活の支払いで、どの程度電子マネーが使われているのだろうか。今回は総務省統計局が2021年5月18日までに発表した【2019年全国家計構造調査】の公開値を基に、一人暮らし世帯にスポットライトを当て、電子マネーの利用状況を確認していく。

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今調査の調査要目は先行記事【食費の割合が減り、家賃負担が増加…一人暮らしをする若者のお金の使い道の実情(最新)】を参照のこと。

次に示すのは消費支出(税金や社会保険料をのぞいた「世帯を維持していくために必要な支出」)のうち、各品目への支払い額全体に対し電子マネーによる支払いの割合が大きい項目を、男女別に抽出したもの。例えば男性のトップは腕時計の42.2%だが、これは同属性の1か月の平均支出額147円のうち、電子マネーを用いて支払ったのは62円であることから算出されている(62÷147=42.2%)。なお電子マネーでの支払い金額が1ケタの場合、割合がイレギュラーな値を示すことから除外している。

今件における電子マネーの定義だが、【用語の解説】によると「電子的に行われる決済方法のことで、支払い方法によりプリペイド(前払い)方式とポストペイ(後払い)方式に分けられる。この調査では、プリペイド方式のみを電子マネーとして扱い、ポストペイ方式はクレジットカードと同様の扱いとした」とある。つまりいわゆるお財布ケータイや各種交通機関が採用しているICカードなどが該当する。ポストペイド方式についてはクレジットカードや月賦などとの合算値しか公開されていない。

↑ 電子マネー(プリペイド)の支払割合が高い品目(男女別)(2019年)
↑ 電子マネー(プリペイド)の支払割合が高い品目(男女別)(2019年)

男性のトップは腕時計で42.2%、次いでゲーム機の35.5%、鉄道運賃の27.4%、バス代の27.4%、携帯電話機の23.3%が続く。鉄道運賃やバス代が上位に入っているのを見るに、おサイフケータイやスイカカードなど便利なツールが普及しつつある証ともいえる。利用スタイルを想定しても、短時間でのやり取りが求められる状況が多々ある鉄道やバスの利用では、電子マネーを用いた方が自他ともに好まれるのは容易に想像できる。

電子マネーで支払いな改札一方で女性では電子レンジがトップの48.4%、次いでバス代の33.3%、他の通信機器(電話機やFAX、コードレスフォン)が26.7%、鉄道運賃が22.7%、他の文房具(印鑑、スタンプ、ファイル、バインダーなど)が21.1%。男性同様にバス代や鉄道運賃の割合が高いが、男性は鉄道運賃、女性はバス代の方が高い値を示しているのは興味深い。普段利用する交通機関の違いからだろうか。そして女性は電子レンジや他の通信機器、他の文房具など、世帯内で用いる物品への支払を、電子マネー(プリペイド)で行っていることがうかがえる。

なおバス代や鉄道運賃の割合が低めのように思えるが、ポストペイド式の電子マネーが相当額使われていることが予想される。例えば男性のバス代の場合、総額325円のうち86円(26.5%)の支払いが「クレジットカード、掛買い、月賦(電子マネー(ポストペイ)を含む)」によって行われている。

また詳細は機会を改めて解説する予定だが、当然のことながら高齢者の方が電子マネーの利用額・利用率は低い。いわゆる「デジタルデバイド」は、支払いの方法においても存在している次第ではある。


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