一人身生活の友・本やCD、ゲームをネット通販で購入しているか…世代毎の一人暮らしにおける教養娯楽品のインターネット通販での購入比率の移り変わりをグラフ化してみる(2015年)(最新)

2015/10/07 12:06

配偶者や子供との同居生活と比べて一人暮らしでは、何かと自身の趣味趣向に係わる出費に対し、甘い判断をしがちとなる。自分の趣味に理解を示していない(かもしれない)相手の目を気にすることなく、購入の判断ができるからだ。一方でインターネットの普及に伴い急速に利用する人が増え、サービスも充実しつつあるインターネット通信販売(ネット通販)は、特に趣味趣向の関連商品において、その便宜性を存分に発揮しつつある。自らが欲しいジャンルの商品に関して続々新着情報を伝え検索対象に加えて来るだけでなく、インターネットのさまざまな情報発信元から多様な購入衝動を駆りたてるレポートが配信され、ネット通販サイトで即時にその衝動を体現化できる仕組みが用意されているからだ。今回は総務省統計局が2015年9月30日に発表した【「2014年全国消費実態調査」】のうち【「単身世帯の家計収支及び貯蓄・負債に関する結果」】の公開値を元に、一人暮らし世帯の教養娯楽費に関して、ネット通販の利用状況の変化を見ていくことにする。

スポンサードリンク


今調査の調査要目は先行する記事【普通乗用車より軽自動車が所有される時代…自動車の車種・世帯種類別普及率をグラフ化してみる(2015年)(最新)】を参照のこと。また、「その他」項目に関係する諸問題、各年齢階層別に2種類の値を算出する意味と検証対象を「その他」を除いた側にする理由は、【「高齢単身者のコンビニ離れ」……一人暮らしの買物先をグラフ化してみる(2015年)(最新)】で確認してほしい。

今回焦点を当てるのは、消費支出のうち「教養娯楽」に該当する部分で、購入先が明確化している金額のうち、「通信販売(インターネット)」に該当する金額の比率。例えば2004年の30歳未満は9.4%とあるので、教育娯楽に該当する商品を(購入先が明確なものに関して)1万円分買った場合、そのうち940円はインターネット経由での通信販売で調達していたことになる。また教養娯楽の内容だが、区分を解説する【支出分類】で確認すると、家電製品やゲーム(コンテンツ利用料も含む)・音楽周り、ペット周辺、書籍や新聞などの紙媒体、各種通信費、旅行費用、習い事などが該当する。

さらに「通信販売(インターネット)」は2004年分調査以降にしか該当項目が無いため、都合3回分のデータ精査となる(2014年分がそのままの値と「その他」を除外した再計算による値で併記されているのは上記説明の通り)。

↑ 費目別支出金額の購入先別割合推移(教養娯楽で「通信販売(インターネット)」の利用割合) (単身世帯)
↑ 費目別支出金額の購入先別割合推移(教養娯楽で「通信販売(インターネット)」の利用割合) (単身世帯)

調査3回分しか推移を見られないのが残念だが、明らかにすべての層で増加が確認できる(30-59歳では「その他」を除外して再計算した値でのみ、だが)。60歳以上の高齢層でもわずかだが増加しているのは注目に値する。アマゾンや楽天市場をはじめとした、インターネット通販のモールサイトのサービスが充実し、より多くの人に使われるようになり、さらには手軽にインターネットへアクセスできるスマートフォンの普及に伴いスマホにも対応することで、特に書籍やCDなどの低額娯楽系アイテムで多用されるようになった証でもある。ちなみに別調査【スマホの利用ぶりやソーシャルメディアの影響力…ネット通販の現状を探る(2014年)】【ネットショッピング動向の詳細をグラフ化してみる】でも、インターネット通販で大いに購入される商品の上位には、教養娯楽関係のものが連なっている。

↑ インターネットを利用した支出明細(2015年7月、円、二人以上世帯、非利用世帯も含めた平均)(再録)
↑ インターネットを利用した支出明細(2015年7月、円、二人以上世帯、非利用世帯も含めた平均)(再録)

興味をひかれるのは、利用率の増加が2009年までは若年層より中堅層の方が大きかったのだが、2014年では一気に逆転したこと。中堅層の後半部分に位置する人達におけるネット通販への注力度合いが今一つな一方、若年層では一気に拡大した形だ。実金額を確認すると、30歳未満では18016円のうち3717円、30-59歳では15697円のうち1399円(「その他」込み)(購入先明確化分のみ。不明確分まで合わせるとそれぞれ全額は20882円・21455円)で、教養娯楽に投入する金額は30-59歳の方が大きいものの、ネット通販利用額そのものでも、30歳未満の方が高額となっている。

もう一点注目すべきところは60歳以上の動向。2014年ではそれ以前の5年間と比べ、確実に伸びが見受けられる。高齢層は「遠出を嫌う」「複数個所に分散した買い物を嫌う(行動距離が長くなるため)」傾向が強いことを考慮すれば、むしろインターネット通販は高齢者の需要にあった買物の様式と考えてよい。今後さらに「デジタルメディアの壁」を低くする努力が各関係方面に求められるのと共に、該当世代は大いに活用を試みてほしいものである。


■関連記事:
【ネットショッピングを嫌う理由は世界共通「実物が見たい」】
【ネットショッピングをする理由、トップは「外出をしなくても買い物できる」】
【スマホユーザーによるネットショッピングを利用する理由、しない理由】

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2016 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー