コンビニ四天王の売上高などをグラフ化してみる(2010年版)

2010/10/15 06:32

コンビニでの立ち読み先に【弁当売れず、たばこ特需は一巡…コンビニの商品種類別売上の変化をグラフ化してみる(2010年10月版)】【ローソンの2010年版アニュアルレポート(PDF)】を元に、コンビニとたばこ、そしてその他各主要商品区分における売上の推移をグラフ化し、たばこの売上がどのような影響を与えているかなどを考察した。その際に思い浮かんだのが「【吉野家最多時代は過去のもの・牛丼御三家の店舗数の推移をグラフ化してみる(2010年8月版)】などのような、業界大手チェーン店における店舗数や売上などの推移は、コンビニではどのような動きを見せているのか」という疑問。幸いにも同じローソンのアニュアルレポートには売上高、さらに色々探してみると【ファミリーマートの2010年版アニュアルレポート(PDF)】には店舗数の動向が記されていた。今回はこれを元に、コンビニ業界の売上高・店舗数推移についてグラフ化してみることにした。同業界はセブン-イレブン・ジャパン、ローソン、ファミリーマート、サークルKサンクスが大勢を占めているので、今記事タイトルにもあるように「コンビニ四天王」と命名しておく。

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まずは売上高推移。2001年以降について、上位4チェーン店とそれ以外の合計を積み上げグラフと、コンビニ業界全体の売り上げに占める比率計算をしたものが次のグラフ。セブン-イレブン・ジャパンがトップを占めている体制は不動であるのが分かる。

↑ コンビニ業界全体に占める上位4チェーンの売上高(兆円)(ローソンアニュアルレポートより)
↑ コンビニ業界全体に占める上位4チェーンの売上高(兆円)(ローソンアニュアルレポートより)

↑ コンビニ業界全体に占める上位4チェーンの売上高(業界全体に占める比率)(ローソンアニュアルレポートより)
↑ コンビニ業界全体に占める上位4チェーンの売上高(業界全体に占める比率)(ローソンアニュアルレポートより)

また、セブン-以外の動きを見ると、ファミリーマートがかなり堅調な伸びを見せる一方、サークルKサンクスが足踏み状態にあること、そして四天王による業界全体のシェアは拡大する傾向にあることが確認できる。約10年間で75%程度から83%位へと約8ポイントの拡大ぶり。これは四天王の各チェーン店が売り上げを伸ばしている他に、それ以外のコンビニが今一つ(あるいは統廃合)していることが要因。寡占化、と表現してもよいだろう。

続いて店舗数。実のところコンビニの場合は(それ以外の小売店の大部分もしかり、なのだが)単純に店舗数だけでは展開具合を断ずることは難しい。地域性、集中性などチェーン店によって特性があるからだ。この「店舗数」については、あくまでも比較材料の一つとして考えてほしい。

↑ コンビニ業界全体に占める上位4チェーンの店舗数(各年期末)(ファミリーマートアニュアルレポートより)
↑ コンビニ業界全体に占める上位4チェーンの店舗数(各年期末)(ファミリーマートアニュアルレポートより)

↑ コンビニ業界全体に占める上位4チェーンの店舗数(各年期末)(業界全体に占める比率)(ファミリーマートアニュアルレポートより)
↑ コンビニ業界全体に占める上位4チェーンの店舗数(各年期末)(業界全体に占める比率)(ファミリーマートアニュアルレポートより)

売上の部分で「四天王による業界全体のシェアは拡大する傾向」と説明したが、それが店舗数からも見て取れる。四天王が一様に店舗数を伸ばしている(サークルKサンクスは横ばいだが……)のに対し、それ以外のコンビニ総計は数を減らしている。約十年間での店舗数減退率は売上のそれとほぼ同じに達しているのが確認できる。



以上、売上高と店舗数の2つの視点から、コンビニ四天王の動向を確認したが、全体的には市場規模を拡大する一方で、緩やかな動きながらも4チェーン店によって寡占統合化が進んでいるのが分かる。今後は利用者性向の変化(年齢階層や消費動向の移り変わり)、直近ではたばこの値上げによる客足の移り変わりにより、一連の動きはさらに加速していくに違いない。

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