紙媒体がキツい状況、ネットは両社とも堅調(電通・博報堂売上:2010年9月分)

2010/10/13 06:38

【博報堂DYホールディグス(2433)】は2010年10月12日、同社グループ主要3社の2010年9月における売上高速報を発表した。これで[電通(4324)]が先の2010年10月7日に発表した単体売上高と合わせ、日本国内における二大広告代理店の直近月における売上データが出そろった事になる。今記事では両社の種目別売上高前年同月比をグラフ化し、広告全体及び両社それぞれの広告売上動向を眺めてみることにする。

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グラフを作るために取得したデータに関する解説や、各項目の留意事項については【定期更新記事:電通・博報堂売上動向(月次)(電通・博報堂)】で記述している。そちらを参照してほしい。

二大広告代理店の2010年9月分種目別売上高前年同月比
↑ 二大広告代理店(電通・博報堂)の2010年9月分種目別売上高前年同月比

雑誌今月も各項目を両社間相違の視点で見れば、「博報堂より電通の伸び率が良い」項目が複数存在する状況に変わりは無し。ただしインターネット分野に限れば、今月は博報堂の方が大いに伸びている。もちろんこれは個々の会社の前年同月比であり、額面の上では電通の方が上。今項目インターネット分野なら、電通は博報堂の2倍近い数字を出している。その点もあわせ、「多項目で電通への一極集中ぶり」の気配が引き続き感じられる。特に絶対額が極めて大きい「テレビ」の伸び率が、(これも先月に続き、だが)電通でプラス・博報堂でマイナスなのが象徴的。

今月は特に大きな、変異のある動きは確認できず「相変わらず」という感が強い。あえて二つほどチェックを入れるとすれば、一つは「新聞」項目で博報堂が2割近いマイナスを見せる一方で電通は1割近いプラスを出したこと。もう一つは雑誌の落ち込みが相変わらず厳しいこと。後者においては例えば【電通の2009年9月分データ(PDF)】によると、新聞-24.8%・雑誌-24.3%・ラジオ-15.7%・テレビ-6.9%(当時から見た前年同月比)という極めて大きな下げ幅を見せている。ここからさらに1割前後の下げ幅が確認できた雑誌分野の苦境が、あらためて認識できる。

4大既存メディア、特に新聞と雑誌の紙媒体では、電子書籍周りで大きな動きを見せ始めている。世「界の風潮に従って」という考え方もあるが、むしろ「現状打開のための必死さ」と見た方がよいだろう。

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