「高齢単身者のコンビニ離れ」…一人暮らしでの買物先の実情(最新)

2021/08/20 03:16

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2021-0808新聞や雑誌、お弁当、乾電池、日用雑貨、衣料品、趣味の品物に至るまで、人々は生活の上で多種多様な商品、サービスを対価を支払うことで調達している。その調達元はどのような場所なのだろうか。今回は総務省統計局が2021年5月18日までに発表した【2019年全国家計構造調査】の公開値を頼りに、単身世帯における消費支出に対する買い物先別支出額の割合から確認していくことにする。

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今調査の調査要目は先行記事【食費の割合が減り、家賃負担が増加…一人暮らしをする若者のお金の使い道の実情(最新)】を参照のこと。

日常生活の上で消費活動をする際に、どのような店、ルートを用いるのかは、その人のライフスタイルを精査する上では欠かせない、非常に興味深い内容に違いない。次に示すのは単身世帯における、消費支出全額に対する、消費先ルート別金額シェア。なお「消費支出」とは【エンゲル係数の推移(家計調査報告(家計収支編))(最新)】でも説明の通り、税金や社会保険料をのぞいた「世帯を維持していくために必要な支出」を意味している。また「百貨店」は元資料上の区分名で、今サイトなどでよく取り上げている「デパート」とほぼ同じ形態店舗を意味する(【百貨店 衣料品客離れていく 行き着く先はモールとネットに】の文末で説明)。

なお今件では「その他」(上記以外の店、例えば、美容院、クリーニング店、問屋、市場、露店、行商およびリサイクルショップなどをいう。また、飲食店(レストラン、ファーストフード、居酒屋など)や自動販売機もここに含める)が不自然なまで多いため、それを除外し再計算した値を用いている。

↑ 消費支出金額購入先割合(単身世帯、男女別・年齢階層別、「その他」を除いて再計算)(2019年)
↑ 消費支出金額購入先割合 (単身世帯、男女別・年齢階層別、「その他」を除いて再計算)(2019年)

↑ (参考:前回分)消費支出金額購入先割合(単身世帯、男女別・年齢階層別、「その他」を除いて再計算)(2014年)
↑ (参考:前回分)消費支出金額購入先割合 (単身世帯、男女別・年齢階層別、「その他」を除いて再計算)(2014年)

直近となる2019年分では、単身世帯に限ればだが、女性よりも男性の方がスーパーやコンビニをよく利用していること、男性よりも女性の方がネット通販や百貨店、生協などを利用する傾向があることなどが分かる。また年齢階層別ではおおよそ若年層ほど一般小売店やコンビニを使い、高齢層になるに連れてスーパーや量販店を使う傾向が出てくることが分かる。

他方、前回調査の2014年における結果と比べると、男女を問わずネット通販を使う人が大いに増え、また女性ではコンビニを使う人が増えていることが分かる。その分、百貨店やネット以外の通販などが減っており、単身世帯の買い物事情の変化とともに、小売業のすう勢を推し量れるようで興味深い。

おにぎりまた、記事タイトルにもあるように、コンビニは一人暮らしの男性には欠かせない存在であると同時に、高齢者には縁遠いものであることも分かる。特に高齢女性はほとんどコンビニで買物をしない。しかし【自分の歳で結婚している人は何%? 結婚状況など(最新)】を見る限りでは、高齢女性の多くが一人暮らしをしている、さらに今後その傾向が強まる動きを見せている。この状況を考慮すれば、コンビニにとって高齢者対策(とりわけ一人暮らしの高齢女性)は急務な課題と見てよい。

各コンビニがおにぎりに尋常ならざる注力を注いでいるのも、【高齢者がコンビニで良く買うもの、トップはお馴染みのあの食品】でも挙げられているように、高齢者のおにぎりに対するニーズが高いと関連があると考えれば、納得もできるものだ。


■関連記事:
【コンビニでの買物、目的以外の商品のチェックや「ついで買い」は男女どちらが多い?】
【コンビニで一度にいくら買い物する?「500円-1000円」が4割】
【高齢者の「買い物弱者」問題(最新)】

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