揚げパン? それとも竜田揚げ?? 思い出の小学校の給食メニューベスト10

2010/10/08 05:16

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給食[マルハニチロホールディングス(1334)]は2010年10月7日、魚肉ソーセージに関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、小学校の学校給食で一番思い出に残っているメニューは「揚げパン」だった。「クジラ(竜田揚げなど)」「ソフト麺」が上位に連なっているが、例えばソフト麺は年齢が高くなるほど回答率が増加するなど、一部のメニューは世代によって「懐かしい給食メニュー」として認知される割合に違いが見受けられる(【発表リリース、PDF】)。


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今調査は2010年9月17日から21日にかけて携帯電話を使ったインターネットリサーチ方式によって、15歳以上の男女・月に1日以上魚肉ソーセージを食する人に対して行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1、年齢階層比は10代-40代で10年区切り・50歳以上で均等割り当て。調査実施機関はネットエイジア。

成人しても小学校時代の給食には何故か強い魅力を覚える人は多い。人生の中で初めて肉親以外の多数の人と同じ場で、同じ食事をする機会を与えられたこと、家庭で出される以外の食事を定期的に取ったこと、さらには自分が配膳側に周り、友達に食事を用意したことなど、人生最初の経験を色々としたのが心に深く刻まれているのだろう。またバラエティと工夫に富んだ料理の数々自身に、子供心に強烈な魅惑すら覚えた人も少なくない。

その小学校時代の学校給食メニューについて、思い出深いものを自由回答形式で聞いたところ、トップについたのは「揚げパン」だった。別調査機関の同様な調査【シンプルだけどなつかしい!?「もう一度食べてみたい給食のメニューランキング」】でも「揚げパン」は最上位についており、人気の強さを改めて確認できる。

↑ 思い出の小学校の給食メニュー(自由回答、上位10位)
↑ 思い出の小学校の給食メニュー(自由回答、上位10位)

次点は「クジラ(竜田揚げなど)」、そして「ソフト麺」「カレーライス」「コッペパン」が続く。給食関係の過去の記事といえば、例えば【学校給食をコンビニで! 給食の人気メニューを集めた「給食メニュー弁当」6月9日から登場】が思い浮かばれるが、このメニューと比較すると、パン類、そしてクジラは難しいものの、比較的的を射たメニューだったことが分かる。

世代で異なる「懐かしの給食メニュー」
さてこれを年齢階層別にみると、一部のメニューでそのメニューの時代背景などが透けて見えてくる。

↑ 思い出の小学校の給食メニュー(自由回答、上位5位、年齢階層別)
↑ 思い出の小学校の給食メニュー(自由回答、上位5位、年齢階層別)

「クジラ(竜田揚げなど)」は10-20代はほとんど皆無で、30代以降は急激に回答率が増加する。これはご承知の通り、給食にメニューそのものが出なかったのが原因。食べたことが無ければ思い出になるはずも無く、従って20代までは回答率が低いのも当然の話。また「ソフト麺」は40代まで回答率が上昇し、50代でグンと下がる。ビニール袋に収められ、漬けるソースによってラーメンにもうどんにも中華あんかけ麺にもスパゲティにも変身した、万能麺類ことソフト麺は、主要メニューとして頻繁に提供された時期がある程度限定されていることが考えられる([ソフト麺について考える]などに目を通す限り、確かに紆余曲折があり、昨今では頻度はかなり抑えられてしまっているようだ)。

一方、「クジラ」「ソフト麺」と逆の動きを見せているのが「カレーライス」。若年層ほど印象に強い人が多い。回答者の(ほぼ)成人にとっては珍しい食事では無く、食べようと思えばいつでも口にできる料理のはずではあるのだが。カレーライスそのものへの執着が、若年層ほど強いのか、あるいは単に「クジラ」「ソフト麺」に票を奪われてしまっているだけなのかもしれない。



年齢階層によって中身に違いが生じてくるという、興味深い動向を見せる「懐かしの小学校給食」。大人でもそのメニューを楽しませてくれる店はいくつか存在するし、レシピを見つけて自分で作ることもできる(【あこがれの給食メニューを自宅の台所で・「きゅうしょくはかせのランチメニュー」】)。たまには思い出に浸りながら、学校給食のメニュー達をたしなむのも悪くは無いだろう。


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