モバイルに焦点を当てたFacebookの各種データをグラフ化してみる

2010/10/07 12:00

Facebook当方の巡回サイトの一つに、様々な調査データや公式発表データを集約してビジュアル化して見せるサイト【Flowtown】がある。そこで先日、ソーシャルメディアの雄であるFacebookにおいて、モバイル端末(主に携帯電話)経由の利用者が急増している傾向を示す記事【The Rise of Facebook Mobile】が掲載された。非常によくまとまっており、そのまま見ても感覚的に「モバイル利用者が増えているな」という状況が把握できるのだが、せっかくだからデータを再構築・補正してみることにした。

スポンサードリンク


まずはグラフ化できない部分について。一部は以前【SNSは携帯と共に急成長する】でも紹介したもので、多くは【公式リリースページ】から取得されたものである。

・モバイル端末経由で”1億5000万人”以上がFacebookにアクセスしている。
・モバイル端末経由でFacebookにアクセスしている人は、そうでない人と比べてアクセス頻度が2倍以上。
・世界60か国で200以上の移動体サービス事業者がFacebookのモバイルコンテンツを開発・準備している。

以前の記事では「1億人以上が」だったのだが、現時点では「1億5000万人以上が」。モバイル端末利用者比率が増加したことが分かる。

続いて、OS・機種別のFacebookへ月1回以上アクセスするモバイルアプリの利用者。元データはMobile Entertainment Newsによるもの。

↑ OS・機種別のFacebookへ月1回以上アクセスするモバイルアプリの利用者(万人)
↑ OS・機種別のFacebookへ月1回以上アクセスするモバイルアプリの利用者(万人)

単純計算で加算しても、余裕で1億5000万人を超えている。これについて元記事では「Facebook側ではモバイル端末利用者数を低く見積もっているのではないか」と言及しているが、一部は重複利用によるダブルカウントの可能性もある。ただ、日本国内で有数なソーシャルメディアmixiについての状況【mixiの現状をグラフ化してみる(2010年7月末時点)】などを見ると、元記事の指摘通り公式発表の「1億5000万人」は少々少なめかな、という感はある。

続いて、Facebookも含めたソーシャルメディアにアクセスする際の、モバイル端末の利用率。元データは【ComScore】

↑ ソーシャルメディアにアクセスする際に使われる携帯電話の種類(アメリカ・該当月を含む三か月平均)(全携帯電話利用者に対する割合)
↑ ソーシャルメディアにアクセスする際に使われる携帯電話の種類(アメリカ・該当月を含む三か月平均)(全携帯電話利用者に対する割合)

携帯電話利用者全体のうち11.1%が、携帯電話経由でソーシャルメディアを利用している。そして「そのうち」30.8%がスマートフォン、6.8%がフューチャーフォン(スマートフォンより搭載メモリなどの点で機能が限定された端末)を利用。携帯電話そのものの利用率の増加と共に、通常の携帯電話ではなく、機能が拡充したスマートフォンやフューチャーフォンを使う人の割合が増えていることになる。

続いて、主要ソーシャルメディアに「モバイル端末で」アクセスする利用者の数が、1年間でどれだけ増加したかを示すもの。モバイル端末のすう勢云々と共に、各個のソーシャルメディアの勢いをも表してしまっているのが皮肉的。これもやはり元データは【ComScore】

↑ 各ソーシャルメディアにモバイル端末でアクセスする利用者の数(万人、アメリカ・該当月を含む三か月平均)
↑ 各ソーシャルメディアにモバイル端末でアクセスする利用者の数(万人、アメリカ・該当月を含む三か月平均)

ツイッターは元々利用者数がFacebookと比べて少なかったということ、ツイッターの根本が携帯電話で用いられるSMS(ショートメッセージサービス)にあること(【ツイッターの「公式」データを書き起こしてみる】)を考慮すれば、この伸び率も当然といえる。

次にFacebookへのモバイル利用者の推移。Facebookの利用者そのものの伸びが著しいのはご承知の通りだが、その過程においてですらモバイル経由の利用者比率が増加しているのが分かる。

↑ Facebookの利用者とそのうちモバイルでの利用者(万人)
↑ Facebookの利用者とそのうちモバイルでの利用者(万人)

ただし上のグラフにもあるように「公式データはモバイル経由の利用者を控えめに発表しているかもしれない」という件もあり、実際には30%に多少上乗せされる可能性もある。

続いて1年間における携帯アプリ利用者数の伸び率。携帯アプリそのものの全体としての利用者の伸びが+28%であることを念頭に置くと、さらにソーシャルメディアへモバイル端末が積極的に使われているのかが分かる。

↑ 2009年4月から2010年4月の1年間における携帯アプリ利用者の伸び具合(ユニークユーザー)
↑ 2009年4月から2010年4月の1年間における携帯アプリ利用者の伸び具合(ユニークユーザー)

最後に主要スマートフォンユーザーにおける、利用アプリのトップ5。Flowtownにはデータ取得元の記載が無く、また掲載されているグラフも曖昧なところが多かったので、こちらで独自に調べたところ、ニールセンの【Games Dominate America’s Growing Appetite for Mobile Apps】がほぼこれに該当することが判明。ここではそのうち、日本でも主要なiPhoneとAndroidに限定してグラフを再構築する。

↑ iPhoneユーザーの利用アプリトップ5
↑ iPhoneユーザーの利用アプリトップ5

↑ Androidユーザーの利用アプリトップ5
↑ Androidユーザーの利用アプリトップ5

元記事によれば今データは2010年8月時点のものであるとのこと(明記は無いが、当然アメリカでの話)。また「Pandora」とは楽曲の特徴をインデックス化して聴き手の好みに応じて曲を流す、「自分だけのラジオ放送局」もどきを提供してくれるサービス。アメリカのスマートフォンユーザーの利用アプリの特徴としては、「Facebook」「地図」「天気」があり、次いで「動画」「音楽」という形になる。ソーシャルメディア云々ではなく「Facebook」がアプリの一ジャンルとして、他の項目とタメを張れるあたり、勢いを表しているといえる。



以上ざっとではあるが、そして一部端折っている部分もあるが、そして一部は以前お伝えした記事とかぶる部分もあるものの、Facebookとモバイル(携帯電話)との密接な関係を示すデータを提示してみた。【モバイルインターネットの広がりをかいつまんでみる……インドと中国】【「あと63億人も残っている」の真実味】でも触れているが、今後は特に新興国で携帯電話を含めたモバイル端末によるアクセスが増加することが容易に想像できる。そしてその動きは、モバイル利用率をさらに底上げすることになる。

インターネット周りで今一番ホットなサービスのソーシャルメディア。そこにおいてもまた、携帯電話の重要性はますます高まりを見せていく。Facebookの公式データでモバイル経由の利用者が過半数に達するのは、そう遠い日の話ではないかもしれない。

スポンサードリンク


関連記事



▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2018 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー