小幅な上昇を見込む動き(2010年9月個人投資家動向)

2010/10/06 06:49

【野村證券(8604)】の金融経済研究所は2010年10月4日、個人投資家の投資動向に関するアンケート調査とその結果の分析報告レポートを発表した(【ノムラ個人投資家サーベイ・2010年9月計測分、PDF】)。「ノムラ個人市場観指数」は先月から続いて下落の動きを見せている。株価の先行きに対しては、小幅な上昇を見込む動きが見受けられる。

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今調査は1000件を対象に2010年9月16日から17日に行われたもので、男女比は72.6対27.4。年齢層は40歳代がもっとも多く28.9%、ついで50歳代が27.5%、60歳以上が24.5%など。金融資産額は1000万円-3000万円がもっとも多く30.2%、500万円-1000万円が20.2%、300万円-500万円が13.9%と続いている。投資経験年数は5年から10年未満がもっとも多く30.7%を占めている。次いで10年から20年未満が27.2%、20年以上が23.1%。投資に対し重要視する点は、概ね長期投資がもっとも多く50.6%とほぼ半数を占めている。ついで配当や株主優待が25.8%となっており、テクニカルや値動き、高い利益成長といった項目より安定感を求めているのはこれまでと変わりなし。

詳細はレポートを直にみてほしいが、概要的には

・投資指数は37.2ポイント。先月から0.2ポイントの下落。「上昇」の回答率が68.6%と前回よりもわずかに減少。小幅上昇を想定する割合が大幅に増加している。
・市場に影響を与え得る要因としては「為替動向」を挙げる人が大幅に増加し、トップに。その分「国際情勢」は減少。さらに「国内政治情勢」を挙げる人も増加。
・魅力的な業種は「医薬品」。もっとも魅力が低い業種は「自動車」。「金融」はブービーに。
・ドル円相場は先月よりさらに円高に振れるとの考えが増加。先月に続きオーストラリアドルに対する注目が高まる。ユーロへの注目度以上にドルへの注目度が下がり、最低ランクに。
・もっとも注目を集めた金融商品は「預貯金」。
という形に。増やしたい金融商品は「株式」がトップ。ただし減らしたい人も多く、DI値では預貯金より大幅に劣る結果が出ている。

気になる「保有したい、注目していきたい銘柄」だが、今月も先月同様トップは定番の[トヨタ自動車(7203)]だった。

1位……[トヨタ自動車(7203)]
2位……[武田薬品工業(4502)]
3位……【ソニー(6758)】
4位……[ソフトバンク(9984)]
5位……【パナソニック(6752)】
上位を占める銘柄はそれだけ注目を集めていることに他ならない。[トヨタ自動車(7203)]がトップの定位置を連続キープしており、最上位鉄板銘柄の立ち位置に変わりはないことが分かる。また今月は先月と比べ上位三位に序列も含め変化が無く、状況に大きな動きが無かったことを示唆している。

今回計測月は先月以上に為替相場の状況悪化と、その状況へのあまりにもの無策さから市場は状況改善どころか悪化するばかり。市場影響要因で「国内政治情勢」が大きく伸びるのも致し方なしというところ。また日銀による為替介入がまるでカンフル剤のようですらあった。状況改善の材料が見当たらないことから、今しばらくはこのような状況が続くものと思われる。予想に反して相場が上昇を見せれば御の字だが、「見通し」は従来大きく上向きを見せることが多いのに「小幅な上昇」に留まる向きが強いところを見ると、市場心理は相当冷え込んでいると見てよいだろう。

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