高齢者の食事調達は外食からコンビニへ、そしてコンビニから安売り店へ

2010/10/04 06:33

スーパーの総菜[ファミリーマート(8028)]が立ちあげた大人コンビニ研究所は2010年10月1日、50-65歳男女(「おとな世代」)における食品系小売店利用の傾向に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、この一、二年でコンビニを使う人がやや増えていることが分かった。一方、コンビニ利用増加派は代わりに外食関連の店舗利用が減り、コンビニ利用減少派はスーパーや100円ショップなど、より安い店に購入拠点をスライドする傾向がある(【発表リリース】)。

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今調査は2010年7月にインターネット経由で50歳-64歳の男女に対して行われたもので、有効回答数は454人。男女比・年齢階層比は非公開。

人口そのものの年齢構成比の変移も影響しているが、コンビニの利用者比率は高齢者が増えている。【コンビニ来訪客の世代分布をグラフ化してみる(2011年1月時点)】でも示しているが、人口構成比以上に若年層の来訪が少なく、また構成比には及ばないものの高齢者の来訪が増加の一途をたどっているのが分かる。

↑ セブンイレブンにおける来客年齢階層比
↑ セブンイレブンにおける来客年齢階層比(再録)

今調査母体(高齢層であることに注意)では、この1-2年間でコンビニの利用性向は全体的にほぼ変わらず、やや増えた感がある、という程度なことが分かった。

↑ 最近1-2年間でのコンビニ利用増減
↑ 最近1-2年間でのコンビニ利用増減

それではコンビニ利用が増えた人、減った人は、それぞれ他の類似店舗の利用状況にどのような変化があったのだろうか。単にコンビニ利用が増えただけで他店舗の利用が変わらなければ「アグレッシブ」になっただけだし、コンビニ利用が減っても他の利用に変化が無ければ「内向的」「何らかの理由で買物の頻度が減った(金銭的な問題、家族構成に変化が生じたなど)」の理由が考えられるが……。

↑ コンビニと他の小売業との関係(それぞれコンビニの利用が増えた・減った人限定、択一)
↑ コンビニと他の小売業との関係(それぞれコンビニの利用が増えた・減った人限定、択一)

まず「コンビニ利用が増えた」派。「スーパー」を別にすれば、高い安いの区分無く外食チェーン店は一律減少対象になっている。外食を控え、その分コンビニで食事を調達するという、「外食から中食へ」の傾向が確認できる。

100円ショップの調味料一方「コンビニ利用が減った」派では、「スーパー」を筆頭に、「100円・99円ショップ」や「ドラッグストア」など、「コンビニと同じような便利さで、コンビニよりも安い店」へスライドする傾向が見て取れる。特に「スーパー」への意向の数字が大きいのは、【6年連続経常利益をはじき出す「ダイシン百貨店」のレポートから、デパート不況打開の糸口を考えてみる】で解説しているように「一か所で通常の買物すべてが済んでしまう」便宜性を重要視していると見れば納得がいく(場所の移動が無くて済むという点で、「インターネットショップ」の値が伸びているのも理解できる)。



今後しばらくは景気動向の変化に期待はできず、また今回の調査母体層の属性を持つ人たちの人数は今後増加していく。彼ら・彼女らのコンビニを取り巻く動きは単に興味深いだけでなく、コンビニや業態的に近しい小売業者の動向にも影響を与えるだけに、注意深く見守る必要があるに違いない。

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