若年層やや低め、薄型への買替控えか…年齢階層別テレビ普及率動向(2010年)

2010/10/02 12:00

先に【年齢階層別の乗用車普及率をグラフ化してみる(2010年データ反映版)】で世帯当たりの乗用車普及率について最新データに更新したグラフを生成した際、元のファイルにもう一つ別の記事【年齢階層別のテレビ普及率をグラフ化してみる】用のデータが含まれていることに気がついた。データ取得先も同じ【内閣府・消費動向調査】であるし、興味のある有益なデータであることに違いはないので、今回はこちら「年齢階層別のテレビ普及率」について、最新の2010年データを反映したものを生成することにした。

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「消費動向調査」そのものの解説や「世帯」の区分、「普及率」の定義についてはまとめ記事【定期更新記事:主要耐久消費財・普及率(内閣府・消費動向調査)】で説明されている。そちらで確認をしてほしい。

↑ 世帯主年齢階層別カラーテレビ普及率(総世帯)
↑ 世帯主年齢階層別カラーテレビ普及率(総世帯)

変移を分かりやすくするために縦軸を0%ではなく86%にしてあるところに注意してほしいが、元々世帯主が29歳以下の世帯はテレビの普及率が低かったものの、2007年以降大きく減少を見せているのが分かる。そして最新のデータ2010年分ではやや盛り返しを見せた。一方で30-59歳の中堅層・60歳以上の高齢層はほぼ横ばい……というよりこれ以上は上昇のしようがない。

昨年と比べて上昇したのはおめでたい話だが、それでも若年層が中堅層以降と比べて、テレビの普及率において低めなことに違いはない。「単に地デジなどでのテレビ買い替えでは?」という疑問もあるので、ブラウン管テレビ・薄型(液晶・プラズマ)テレビの普及率を併記してみる。

↑ 世帯主年齢階層別カラーテレビ普及率(総世帯)(ブラウン管)
↑ 世帯主年齢階層別カラーテレビ普及率(総世帯)(ブラウン管)

↑ 世帯主年齢階層別カラーテレビ普及率(総世帯)(薄型(液晶、プラズマ))
↑ 世帯主年齢階層別カラーテレビ普及率(総世帯)(薄型(液晶、プラズマ))

これらを見ると、

・ブラウン管テレビの撤去は全世帯で進んでいるが、特に若年層が加速度的に進行している。
・薄型テレビの普及は全世帯で順調に進んでいる。特に30歳以上が伸びている。
・29歳以下は「ブラウン管テレビを積極的に手放し、薄型テレビへは買い替えをあまりしていない」傾向が見られる。
 →カラーテレビそのものの普及率に関する30歳以上世帯とのかい離

などの傾向がつかみとれる。要は、29歳以下の若年層でのテレビ普及率が低いのは、「ブラウン管テレビから薄型テレビの買い替えタイミングに合わせ、テレビそのものを置かなくなった」からであることが分かる。



今調査結果は携帯電話などを利用した「ワンセグ」の保有率を含んでいない。特に若年層に普及が進んでいるワンセグを加味すれば、もう少し違った値が出ることは容易に想像できる。しかしワンセグの視聴スタイルは明らかに固定型テレビと異なる(「ながら」度が高い、画面が小さいので文字などがほとんど読めない)ことを考えれば、一様に「同じテレビ視聴」と見るのも(特に視聴率の点で)問題があろう。

ともあれ、物理的なテレビそのものという意味でも、若年層は中堅層・高齢層と比べてテレビから離れているようだ。

もう一つ。せっかく【内閣府・消費動向調査】を調べたことでもあるし、【世帯当たりのテレビ台数をグラフ化してみる】で生成した「1世帯あたりのカラーテレビ保有台数」も更新しておくことにしよう。

↑ 1世帯あたりのカラーテレビ保有台数(総世帯))
↑ 1世帯あたりのカラーテレビ保有台数(総世帯)

世帯当たりの台数という観点では、ブラウン管テレビを薄型テレビが追い抜くのはもうすぐの話となる。早ければ来年くらいだろうか。

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