秋物商品の動きが鈍く、全項目マイナス継続…2010年8月度チェーンストア売上高、マイナス1.1%

2010/09/23 19:35

【日本チェーンストア協会】は2010年9月22日、チェーンストア(スーパーやデパートなど)の2010年8月度における販売統計速報を発表した。それによると2010年8月は記録的な猛暑による夏物商品の活性化が見られたものの、秋物商品の動きが鈍く、総販売額は前年同月比で21か月連続してマイナス・-1.1%(店舗調整後)という下げを見せることになった(【発表リリース】)。

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今調査結果は協会加入の62社・7853店舗に対して行われている。店舗数は先月比で5店舗減、前年同月比で316店舗減。売り場面積は前年同月比99.0%と1.0%ほど減っている。店舗数・売り場面積双方が減少する傾向が三か月連続しており、「スケールメリットによる苦境打開」が一段落ついたか、あるいは踊り場に達した可能性が出てきている。

分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値が出ている。ちなみに数字はすべて店舗調整後(1年前のと比較するため、昨年存在しなかった店舗の分を除いた値)によるもの。

■総販売額……1兆0404億2547万円
・食料品部門……構成比:65.0%(前年同月比99.2%、▲0.8%)
・衣料品部門……構成比:9.0%(前年同月比99.4%、▲0.6%)
・住関品部門……構成比:19.6%(前年同月比97.7%、▲2.3%)
・サービス部門…構成比:0.4%(前年同月比98.1%、▲1.9%)
・その他…………構成比:6.0%(前年同月比97.9%、▲2.1%)

猛暑で夏物売れるが
消費性向そのものの
悪化を覆すまでには
いたらない。
8月は冒頭でも一部触れたように、7月に続き「酷暑」とすら表現できる猛暑により、夏物商品に大きな動きがあった。しかし逆に秋物商品の動きが鈍く、さらに可処分所得の減少、雇用情勢の悪化など、生活防衛意識・低価格志向を後押しする経済情勢によるマイナスをくつがえすまでにはいたらなかった。コンビニエンスストアが同様の動きを見せているが、それでも売上が前年同月比プラスを維持しているのとは対象的といえる。さらに先月同様リリース本文中で「猛暑日が続いたため、日中の暑い時間帯を避け、朝方と夕方にお客様が集中する傾向が見られた」と時間帯におけるお客の流れに関する言及があり、よほど特異な傾向が数字上に現れたものと思われる。

8月は酷暑という天候の利があったにも関わらず、全部の部門で前年同月比マイナスの数字を見せてしまった。これは7月に続く傾向で、マイナス値そのものは小さいものの、前年、前々年あたりからマイナス傾向が継続していることを考えると、頭の痛い話に違いはない。【実物見たさに家電量販店へ】などでも触れているが、業態は違えど「商品の実物を自分の目で確かめたい」というニーズはあるのだから、色々と工夫して現状を打開する方法は無いわけではない。

その一つが先日姉妹サイトで紹介した(【年利8.33%な「友の会」が百貨店の救世主に】)「友の会」による購入チケットの販売。全体の状況を覆すまでにはいたらないが、アイディアとしてはなかなか面白い。今後このような「得点」をいくつ上乗せできるかが、中長期的に営業成績を上向きにできるかのカギといえよう。

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