2010年8月度コンビニ売上高は1.0%のプラス・酷暑で来客数増、客単価の下落は減少中

2010/09/23 19:30

日本フランチャイズチェーン協会は2010年9月22日、2010年8月度におけるコンビニエンスストアの統計調査月報を発表した。それによると8月は7月に続き猛暑を受けて夏物アイテムがよく売れ、客数もプラスとなった。客単価は前年同月比でマイナス値が継続中だが、既存店ベースの売上高は前年同月比+1.0%と2か月連続のプラスを記録した(【発表リリース、PDF】)。

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今調査の概要については、過去の記事のまとめページ【コンビニエンスストア(日本フランチャイズチェーン協会発表)】上で説明をしているので、そちらでチェックしてほしい。

各データについて前年同月比は次のようになる。

●店舗売上高:既存店は2か月連続のプラス、全店は3か月連続のプラス
・全店ベース……+2.9%
・既存店ベース…+1.0%

●店舗数(前年同月比)
・+1.7%

●来店客数:既存店は3か月連続のプラス、全店は4か月連続のプラス。
・全店ベース……+4.9%
・既存店ベース…+2.9%

●平均客単価:既存店は21か月連続マイナス、全店も21か月連続マイナス
・全店ベース……-1.9%(568.8円)
・既存店ベース…-1.9%(565.0円)

●商品構成別売上前年同月比(全店ベース)
・日配食品……+1.7%
・加工食品……+7.2%←アイスクリームや飲料堅調効果?
・非食品………-0.5%
・サービス……+7.5%
・合計…………+2.9%

※既存店……1年以上営業中の店舗

8月は連日のように猛暑日が続き、【春の不足分まで取り返した? 日照時間をグラフ化してみる(2010年8月分)】にもあるように日照時間も平均値よりかなり長く、日中最高気温も高めとなった。結果、アイスクリーム、飲料など夏物商材が堅調。お客数そのものと共に売上にも貢献した。しかし先月同様、客単価の減少ぶりは大きく歯止めがかからない状態。客単価の減少は1年を超えて続いていること(例えば「タスポ特需」のような特異な動きをした時期の翌年の場合、前年同月の反動の可能性もある)を合わせて考えると、「一人ひとりのお客の消費性向に鈍化が見られる」「商品単価そのものの減少」の双方が継続中であることが分かる。

「タスポ特需」は終了。
酷暑で半ば救われた形だが
客単価の減少は継続中。
客単価の減少は客足の増加や売上の増加に反する形でマイナスを続けており、この数か月間突出して目立つようになっている。もちろん、コンビニの売り上げを圧迫する主要因になっているのはいうまでもない。消費者の価格選択眼は鋭さを増し、個々の商品単価は安いものでないと受け入れられにくい状況(商品単価だけで考えれば「定価販売のコンビニで買わずに、値引きをしているスーパーやディスカウントストアへ」というお客の流れもある)。消費者の財布事情は非常に厳しく、多少不便でも安く購入できるスーパーなどを選ぶため、コンビニ最大の長所である「便利さ」が「価格の安さ」に押しやられている。

コンビニ側でも消費者側のニーズに対応した姿勢を見せ、また主力商品のおにぎりや、レジ横商品の値引きキャンペーンを繰り返し、少しでも来客数・顧客単価のアップを狙っている。しかしそれが業績全体に好影響を及ぼすには、今しばらくの時間が必要と思われる。

さらに10月からはたばこの大幅値上げが実施される。これまでは「たばこのついで買い」効果が望めたが、メインの買物であるたばこ自身が高価なものになれば、「ついで買い」も無くなる、あるいは消費額が減退する可能性は高い。これがどこまで売上に影響するのかも気になるところだ。

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