書き込みのリンク、あまり信用されてない? ツイッターでは「アクセスする」は2割少々

2010/09/23 06:47

アクセス矢野経済研究所は2010年9月21日、ソーシャルメディアに関する調査結果の一部を発表した。それによると調査母体においては、「ソーシャルメディア上で言及されたURL」によるリンクをたどり、指定されたサイトにアクセスすることには消極的であることが分かった。ブログの場合は4割足らず、SNSでは2割強、ツイッターでは約2割ほどしか「張られたリンクをたどり指定先のサイトへ積極的にアクセス」する人がいなかった(【発表リリース、PDF】)。

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今回の調査該当部分は2010年7月にウェブアンケート方式によって、過去・日常的にブログやツイッターなどのソーシャルメディアを利用した経験がある消費者に対して行われたもの。有効回答数は1200人。年齢階層、男女比などは非公開。

先に【商品やサービスの情報収集を後押しする度合い、ブログは7割・ツイッターはSNS以上に】で記したように、ソーシャルメディア上の商品やサービスの情報を元に「読んだ人が自ら情報収集をする」割合は、ブログ7割・SNS3割強・ツイッター4割にも達している。調査母体がインターネット利用者であることも一因だが、ソーシャルメディアによる「商品・サービスに対する”気づき”効果」はかなり高いものがある。

↑ ソーシャルメディアをきっかけにした、商品・サービスに関する情報収集
↑ ソーシャルメディアをきっかけにした、商品・サービスに関する情報収集(再録)

今状況はプロセス的には「ソーシャルメディア上の書き込みを読む」「興味が沸く」「自分で情報収集をする」「商品やサービスへのアプローチを行う」という手順になる。しかし書き込みをした側からすれば、その書き込みに「商品やサービスの大本となるサイトへのリンク」を張っておくことで、読み手がわざわざ「自分で情報収集をする」という回り道をしてもらわずに、直接本家のサイトに(リンク経由で)アクセスしてもらえることになる。

ではそのリンク、いわば「(ソーシャルメディア内で)言及(された)リンク」には、どれほどの人がアクセスをしているのだろうか。その結果が下のグラフ。ブログでは「非常によく」「よく」を合わせた「アクセスする派」は38.9%、SNSでは25.1%、ツイッターでは20.6%でしか無かった。

↑ ソーシャルメディア別・言及リンクの反応
↑ ソーシャルメディア別・言及リンクの反応

自ら情報収集する割合と比べれば、随分と低い値に見える。これにはいくかの理由が考えられる。すなわち、

・いわゆる「だましリンク」で、意図する場所とは別のサイトに誘導されるかもしれないという不安がある。

・それなりに関心はある。しかし今読んでいるソーシャルメディアだけでは、大本のサービス・商品を詳しくチェックするに至る程の意欲が沸いてこない(。だから追加情報を自分で調べたくなる)。

・アソシエイツプログラムなどが使われている場合、何となく毛嫌いしてしまう。

・書き込みから直接商品やサービスのサイトに移ったのでは、容易に誘導され、自分の意思が希薄化しているようでシャクに触る。

などが想定される。ソーシャルメディア上の情報には十分同意できても、そこに自分自身の意思が介在しないと、動機としては弱い。「●×さんが薦めていたから」よりは「●×さんが薦めていたし、自分も過去のデータを調べて良いサービスだと判断したから」の方が、商品・サービス購入への意気込みは強くなる。だからこそ先の記事にもあるように、多くの人はソーシャルメディアに「背中を押され」つつも自分で歩くことを好むのであり、ソーシャルメディアに手を引っ張られて半ば強引に誘導されることはあまり好まないといえる。

リンクまた、ツイッターに限れば、先の【ツイッターの悪質な「呼びかけ」にご注意を】などで解説しているように、一度に書き込める文字数は140文字までに制限されている関係から、通常言及リンクは圧縮された形で掲載されるのが、言及リンクを直接利用される比率が低い一因。見た目では指定されたリンクが正しいものか、文中で指定されたサイトを指しているか否かが判断できない。そのため、リンクをクリックしてサイトにアクセスすることが、他のソーシャルメディア以上にためらわれるのだろう。

言及リンクは確かに便利な手法であり、親切心から配されている場合がほとんど。しかし読み手にその親切心が100%伝わるとは限らない。この心情の食い違いが難しいところでもあり、だからこそ興味深く、研究のし甲斐がある内容もいえよう。

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