美味しさの歓喜がそのまま伝わってきそうなハンバーガーの広告
2010/09/28 05:03


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↑ ご自慢のハンバーガー。「美味しい」「シャクシャク」などの賛美の表現や美味しさを表すような擬音で構成

一事が万事このような具合。他にもポテトフライとタコスのバージョンがあるが、いずれも「色と配置で商品そのもののそれらしさ」を示しつつ、擬音や美味しさを表す歓喜の表現でその商品自身を形作っている。


↑ フライドポテトとタコス。「GESCHMACKS CUP」は「美味しいモノが詰まっているカップ」か
似たような手法としては各材料をそのまま材料の名前で示す方法がある。例えばポテトフライなら「Kartoffel」という具合か。しかしそれでは少々味気ないし、食べている時の美味しさが伝わりにくい。各写真に散りばめられている「美味しい」などの味わいを伝える言葉や「もふもふ」など口にする時の擬音を見定めて、一つひとつ頭の中で読んでいくうちに、いつの間にか自分自身がハンバーガーやポテトを食べているような気分にさせられる。いつの間にか食事のシーン、しかも美味しさがダイレクトに伝わるこれらの商品を口にしている場面を黙読させられているようなものだ。
構成要素の文字列をあまりに難しいものにしたり、欲張って詰め込んでしまうと、第一印象で読むのを止めてしまうため効果が薄れてしまう。適切な大きさや文字列の配置が難しいが、うまく行った時には効果的なアピールができるに違いない。
ただし残念、というよりはこのタイプの広告共通の弱点としては、同じ言語圏でしか通用しないこと。今件はドイツ語なため、ドイツ語が分かる人以外には「ああ、そういうタイプの方法使っているのね」で留まってしまい、美味しさ・食べるシーンの脳内再生までには至らない。こればかりは残念だが宿命としか表現のしようが無い。
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