権限委譲に関する8つの神話

2010/09/13 07:10

権限委譲一人につき一日に与えられた時間は、誰でも公平に24時間でしかない。一方で歳を重ねて立場が上になり、出来ること、しなければならないこと、やりたいことが増えてくると、どうしても時間が足りなくなる。そこで必要になるのが「権限の委譲」。要は【時間を上手に管理するための10の秘伝】【「時間」を味方に引き入れるための7つの思考法】などで解説している、「他人(部下)に任せられるものは積極的に任せることで、自分の時間を確保する」という方法。ところがこの「”権限委譲”などとんでもない」と主張する人たちも少なくない。実際のところ臨機応変に対応していけば良いだけの話なのだが、いわゆる「神話」にしばられて拒絶反応を起こしている感がある。【Career Success Partners】ではそれら「権限委譲に関する8つの神話」とその実態について説明している。

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1.この仕事は部下にできるはずがない
「部下が出来ない」本当の理由は、自分が権限を委譲しなかったからに他ならない。まかぬ種は生えぬ。部下に任せることで、最初のうちは完成度が低いものしか生み出せないかもしれないが、じきに経験を積み、より良いモノを創り上げていくに違いない。

時間がかかる2.委譲する相手の訓練に時間がかかり過ぎる
最初は訓練に時間がかかるに違いない。しかし長い目で見れば、適切に権限を委譲することで、(自分自身が)ロスした分以上の時間を節約することができる。部下が委譲された権限の実行に慣れることで、上司である自分ひとりでこなすより、能率的に仕事を手掛けることができるようになる。

3.自分の判断と異なる、間違ったことをするに違いない
自分とは異なる判断が、そのまま「間違い」を意味するわけではない。権限を譲渡された部下達は彼らなりに「正しい」と判断してその選択をしたのだから、上司である自分の方が間違っている可能性も否定できない。また、彼らが本当に「間違い」をしたのなら、それは「2.」で示した「権限委譲の際の訓練」が不足していた可能性もある。

4.自分の仕事が奪われ、首になるかもしれない
自分の実作業が失われると、社内での立ち位置が揺らぎ損なわれ、職すら奪われるかもと心配する人もいる。しかし権限を譲渡した側には、譲渡した相手である部下を管理・運営するという新しい役割が与えられる(野球なら一選手からコーチ、監督の立場になる、ということだ)。これは会社そのものにとっても重要なものであり、昇進のきっかけすら与えてくれる。

5.自分のコントロール下に置きたいので、権限は渡したくない
何もかも自分の指示のもとに置きたいと考えているのなら、管理職には向いていないと評されても仕方が無い。そして「もうちょっと気楽に物事を考えてみようよ」とアドバイスをせざるを得ない。自分の部下自身、そして彼らの能力を信頼するのは非常に重要。

拒否をする……?6.部下は権限を受けたくないに決まってる
部下のほとんどは成功をおさめ、自分自身(の有能さ)を証明したいと考えている。権限の委譲は彼らにチャンスを与えることに他ならない。そしてもし彼らが失敗してもフォローをし、寛容でいることが、上司である自分自身をも成長させることになる。

7.すでに部下達も多くの仕事を抱えている
部下が多くの仕事を抱えて手いっぱいなのは、上司の自分自身の管理不足が原因。そしてその管理不足の原因は得てして、上司自身が権限を委譲せずにすべて自分でこなそうとして忙しいというパターン。権限を委譲した上で自分自身、そして部下の仕事を整理することで、皆の仕事が適正化・効率化される。

8.失敗されたら自分が責任を負わねばならない(、それは理不尽だ)
そのような事を懸念する人は大抵において、仮に自分一人で仕事をして失敗しても責任感を覚えるような人物では無いだろう。また、権限委譲先が失敗した場合でも、委譲先の選択や委譲後の訓練など、「自分自身の責任」が存在することに気が付くべきだ。

皆がハッピー権限委譲がスマートに行われれば、経営資源の適切な活用が進められ、それは構成員一人ひとりはもちろんのこと、会社全体の利益にもつながる。よく使われる言い回しだが、「権限委譲」で創った自分のコピーが、自分自身より多少劣化している(と思っている)としても、それを補うほどの人数を用いることで、結果的にこれまでの何倍も仕事をこなせるようになる。そして自分自身はより創造的な、より高みにある仕事を手掛けることができるし、余裕を持って日々を過ごせるようになるはずだ。

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