吉野家最多時代は過去のもの・牛丼御三家店舗数推移(2010年8月版)

2010/09/11 07:47

【吉野家原点回帰で「牛鍋丼」発売】などにもあるように、この数年間色々な意味で大人しかった[吉野家ホールディングス(9861)]子会社の牛丼チェーン店「吉野家」周辺が色々と動きを見せている。もちろんライバルである牛丼御三家を構成する[松屋フーズ(9887)]が運営する牛飯・カレー・定食店「松屋」、[ゼンショー(7550)]が展開する郊外型ファミリー牛丼店「すき家」も黙っているわけではないのだが、足踏み状態が続いていた「吉野家」としては珍しい傾向。そこで以前【吉野家最多時代は過去のもの!? 牛丼御三家の店舗数の推移をグラフ化してみる】で解説した、各社の企業数や業績はどのように変化を見せているかについて、再度チェックしてみることにした。今回は御三家の店舗数変移がターゲットとなる。

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対象となる期間は2006年1月以降。売上・客数・客単価の前年同月比と共に、その時点の店舗数が記載されているので、データ取得に悩むことは無い。

↑ 牛丼御三家店舗数推移(2006年1月-2010年8月)
↑ 牛丼御三家店舗数推移(2006年1月-2010年8月)

2006年1月の時点では、店舗数は吉野家が一番多く、次いで松屋、すき家の順だった。それが2006年6月にすき家と松屋が逆転し、すき家が第二位に。そして以前の記事にもあるよう2008年9月には吉野家とすき家が逆転し、すき屋が店舗数ではトップにつくことになった。

その後、吉野家は店舗数についてはほぼ横ばい傾向にある。新店舗が無いわけでは無いので、採算の取れない店舗などに関する整理統合・リニューアルを続けているものと思われる。一方、松屋は微増。すき家は相変わらず店舗の大幅な増加率を計上しつづけている。直近の2010年8月では松屋800店舗・吉野家1178店舗に対し、すき家は1482店舗に達している。方針の違い、スケールメリットをどこまで重視しているかなどにもよるのだろうが、すき家の拡大路線は目を見張るものがある。何しろ4年間でほぼ店舗数を倍増し、さらにその後も同じような増加率で店舗数を増やし続けているのだから。

もちろん店舗数が多ければそれですべて解決する、というわけではない。しかし店舗数が多ければ知名度も高められ、販売機会の損失も防げ、材料の調達でもスケールメリットを活かすことができる。なにより店舗そのものが「看板」となりうることを考えれば、「すき家」の戦略も理解できる。



たかが半年で店舗展開に大きな変化などあるはずも無かったが、それでも「すき家の積極的店舗展開戦略」を再確認できたし、「吉野家の方針転換の雰囲気」もつかみとれた。吉野家は2月10日に【組織改定など(PDF)】を行っており、あるいはこれがきっかけとなった可能性がある。

消費者の消費性向もますます安価傾向(というより財布のひもがきつくなる傾向)を見せている。牛丼御三家が今後のどのような姿勢でこの難局に挑むのか。店舗数推移からもその一端をかいまみることができよう。


■関連記事:
【「すき家」が「吉野家」を逆転へ・9月末の牛丼店舗数】

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