プロよりアマ、音楽もいいネ…動画共有サイトの視聴傾向

2010/09/10 12:00

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YouTubeマイボイスコムは2010年8月25日、動画共有サイトに関するアンケート調査結果を発表した。それによると調査母体においては、閲覧した・投稿したことがある動画共有サイトとしてもっとも多くの人が挙げたのは「YouTube」だった。約9割の人が利用経験ありと答えている。また動画共有サイトで観ている動画としては「日本の一般人が投稿した動画」がもっとも人気があり、次いで「海外の一般人が投稿した動画」「日本の音楽プロモーションビデオ」が続いている(【発表リリース】)。


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今調査は2010年8月1日から5日にかけてインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1万3615人。男女比は49対51、年齢階層比は10代2%・20代11%・30代32%・40代31%・50歳以上24%。

【目的や使い方で分かる「動画共有サイト」の人気のヒミツ】などで解説しているが、「動画共有サイト」とは言葉通り「動画」を皆で「共有」するコミュニティサイト。動画をメインコンテンツにすえたソーシャルメディアの一種と考えても良い。回線速度の高速化や各種技術の発達で、非常に高い画質の動画を掲載・閲覧できるようになったこと(【映画並の画質にYouTube対応】)で、動画共有サイトは新たな時代を迎えつつある。

その動画共有サイトを投稿・閲覧も含め利用している人は、調査母体においては74.6%。その人たちにどのようなサイトを利用しているかについて複数回答で聞いたところ、もっとも多かったのは「YouTube」だった。利用者の89.6%が使っていると答えている。

↑ 観たり投稿したことがある動画共有サイト(利用者限定、複数回答、上位10位抜粋)
↑ 観たり投稿したことがある動画共有サイト(利用者限定、複数回答、上位10位抜粋)

第二位は日本ならではというところか、「ニコニコ動画」で46.2%。以下「Yahoo! Video」「veoh」「Dailymotion」などが続く。注目すべきは「Ustream」で、生放送系の配信に強いことで知られている。こちらはまだ5.0%と少数派だが、使われ方次第では今後認知度などが増えていくことだろう。

動画共有サイトで観るものの特徴
それでは利用している人たちは、どのような動画を視聴しているのか。こちらも複数回答で聞いたところ、もっとも多くの人が観ているのは「日本の一般人が投稿した動画」で66.3%。約2/3に相当する。

↑ あなたが動画共有サイトで観ているもの(複数回答、観ている人限定、5%以上のみ)
↑ あなたが動画共有サイトで観ているもの(複数回答、観ている人限定、5%以上のみ)

続いて「海外の一般人が投稿した動画」「日本の音楽プロモーションビデオ」「音楽関連の動画」などが上位についている。

多少グラフそのものが派手な色遣いをしているが、実はこれには意味がある。いくつかの区分を色などで行ったもので、解説すると次の通りとなる。

・外枠が太い線……「一般人が投稿した動画」
 (一般人の投稿動画は専門家による動画よりも人気が高い)

・黄緑色の内部着色……日本の動画
 (日本の動画が好かれているが、海外の動画も少なくない作品が視聴されている)

・外枠が破線……「音楽と深い結びつきがある動画」
 (YouTubeは音楽にも強い。【宣伝に役立つか、それとも食われるか……音楽CD・配信とYouTubeとの微妙な関係】が参考になる)

それぞれ、動画共有サイトの特徴・個性を示す重要な要素といえる。特に「プロよりもアマチュアの動画が好かれる傾向がある」「音楽系の動画のニーズが強い」の2点は、インターネット上のエンターテインメントを考える上で、忘れてはならないポイント。

【ソーシャルメディアの現状が分かるバイラルビデオの新作「Social Media Revolution 2」を視聴してみる】でも触れられているが、YouTubeは事実上世界で第二位の検索エンジンとしての座も勝ち得ている。今後高画質化が進み、携帯電話を経由した視聴・投稿が増加するにつれて、ますます動画共有サイトは変化を遂げ、興味深いコミュニティとして成長していくに違いない。


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