おかん、改行無いので読みづらいわ…「親からのメールにありがちなことランキング」

2010/09/08 06:56

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携帯メール検索エンジンgooにおいて実施されていた【親からのメールにありがちなことランキング】の結果発表が行われ、第一位には「改行されていない」がついた。携帯電話によるメールのやりとりは、一昔前まではあり得なかった親子間のコミュニケーションのスタイルにおける一様式だが、新しい手法の利用には送り手も受け手も色々と難儀する場面も見受けられる。


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goo ランキング
親からのメールにありがちなことランキング
1改行されていない
2絵文字の使い方がおかしい
3句読点がついていない
4件名が入っていない
5メールで質問をしたのに、それに対する答えが書かれていない
6位以降を見る
(C) NTT Resonant Inc. All Rights Reserved.

今調査は2010年7月21日から22日、gooリサーチのモニターに対してアンケートを行い、その結果を集計したもの。有効回答数は1159、男女比は36.6対63.4。年齢階層比は30歳代がもっとも多く28.3%、ついで40歳代23.6%、20歳代21.1%など。

先日TCAから発表された【ソフトバンクモバイルが純増数でトップ継続・2010年8月末時点の携帯電話契約総数は1億1479万8900件-TCA発表】にもあるように携帯電話の契約数は1億1000万件を超え、普及率も【携帯電話の普及率推移(2010年版)】などによれば9割前後に達している。若年層ではむしろ非保有者を探す方が難しいほどの携帯電話だが、次第に中堅層から高齢層にも浸透を続け、世代内だけでなく世代間のコミュニケーションツールとしても利用される場面が増えている。

しかしながら携帯電話に慣れ親しんだ年齢層ならともかく、携帯電話をはじめとするデジタル機器そのもの、そしてデジタル機器を利用して展開されるIT環境との接触経験が浅く、まだ慣れを見せない大人も多い(このあたりの事情は【「自分が知ってるそのことを 相手が知っているとは限らない」…ネット上の「暗黙の了解」の明文化】にも目を通すと良く分かる)。結果として、「メールを巧みに使いこなす子供」と「難儀しながらも完成させることはできるが、子供から見れば暗号解読に等しい苦労をしないと読み解くことが出来ない文面を送信してしまう親」のような「親が下座で子供が上座」という通常ではありえない「ジェネレーションギャップ」が生じることになる。

親子で携帯メール今回のランキングはその「ジェネレーションギャップ」の具体例を示したものだが、トップの「改行されていない」「句読点がついていない」「件名が入っていない」「件名の欄に本文を入れている」などは操作上の不慣れが主な原因。あるいは送信側も気がついているが、「直すの面倒だし意味が伝わればイイヤ」といった感じで直すのをあきらめた結果かもしれない。

一方で「絵文字の使い方がおかしい」「メールで質問をしたのに、それに対する答えが書かれていない」「話が急に変わる」「返事をするまで同じメールが送られてくる」などは携帯電話のメール文化に慣れていないのが主要因。スパムメールのように同じメールが連送されるのは困りものだが、例えば「夕食はリクエストのあったカレーよ」の後に「危険」を示す「三角の黄色地にびっくりマークの絵文字」が添えられていて「……何が入っているんだろう」と驚かされるようなメールには、生活の上でのスパイス的な驚きをも感じさせてくれる。

インターネット上には「母親(父親)から送られてきた奇妙な内容のメール」をまとめたサイトもいくつか見受けられる。今回のランキングもあわせ、自分自身に送られてきたメールと付き合わせて、「自分だけじゃないんだな」「あるある、そういうパターン」と意識の共有感・一体感を楽しむのもまた「あり」というものだろう。


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