大学・短大進学率は58.7%

2010/09/06 04:53

大学生先日掲載した記事【小学生の子供を持つ父親、我が子に望む学歴は「国内大学卒業」が8割】の中で、中学受験をしている小学生の子供を持つ父親が、望む最終学歴は「国内の大学卒業が8割」という話をした。その際に「それでは現在の大学への進学率や人気の修学学部はどこなのだろうか」という疑問が沸き、調べてみると以前【5人に4人が高等教育課程へ進学・在学者は3人に2人】などで文部科学省の「教育指標の国際比較」を元にいくつかグラフを生成・記事化していたことが分かった。「教育指標の国際比較」も最新版として【「教育指標の国際比較」(2010年版)】が2010年3月に発表されていることであるし、せっかくなのでこの直近データでグラフを再生成してみることにした。

スポンサードリンク


今資料は日本の教育を考察する上で、その状況を諸外国との比較において確認することを目的として作られたもの。国内の各官公庁の資料やOECDのデータを用いて編さんされている。今回スポットライトを当てたのは国内資料による部分。

各年における高等教育への進学者数を該当年齢人口で割った、いわゆる「進学率」の推移を示したのが次の図。大学・短大などへの進学者が増加し、高等教育への進学率を押し上げているのが分かる。元データでは2006年以降のものが記述されているが、当方の過去記事を元に2005年分を追加している。

↑ 高等教育への進学率
↑ 高等教育への進学率

2008年から2009年にかけては、すべての項目でそれなりの伸びを見せている。ただし増加ポイント数でみると、「大学・短大などの進学者」が1.0・「大学・短大などの進学者+放送大学進学者」が1.3・「-+専修学校進学者」」が1.1ポイントであり、「専修学校進学者」の人数が減っている感はある。もっとも若年層の人口そのものが減少傾向にあるので、一概に「減っている」とは言い切れないが……(現実問題として実質人数のみを見ると、順にマイナス0.36%・プラス0.11%・マイナス0.64%)。

一方、進学率ではなく「在学率」をグラフ化したのが次の図。

↑ 高等教育の在学率
↑ 高等教育の在学率

進学率のグラフがやや横ばい、上昇カーブがゆるやかだったのに対し、こちらはほぼ同等に右肩上がりの様子を見せている。また、数字そのものは5-10ポイントほど進学率より低い。これは「進学時と卒業までの時間差」「途中退学者の存在」「すべての高等教育が同じ年数で卒業するわけではない(留年など)」などの事情による。

高等教育の進学・在学率は【25歳未満の非正規雇用率は72%に急増中、ただし……】でも記したように、その年齢層における雇用関連の数字とも密接に関わってくる。高等教育課程にある人は正規社員になれるはずはなく(ごく稀に「学生起業」の人もいるが、その場合も「社員」では無い)、職を持つにしてもアルバイトやパートでの非正規雇用という雇用形態に限定されてしまうからである。単純に「10代・20代の非正規雇用率が高い」とは言い切れない事情がここにある。

ともあれ、2009年においてはほぼ5人に4人が高等教育課程へ進学し、在学者は10人に7人に至っている。少子化と共に「少数精鋭」的な教育方針が進めば、進学率はさらに高まるに違いない。


※追記:
「教育指標の国際比較」は2013年分をもって更新発表を停止しております。よってこの記事の更新も2012年分で終了となります。最新の大学進学率に関しては学校基本調査の結果を基にした【大学進学率をグラフ化してみる】でご確認下さい。

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー