日本の大学・短大における専攻部門をグラフ化してみる(2010年版)

2010/09/05 07:39

大学生先に【小学生の子供を持つ父親、我が子に望む学歴は「国内大学卒業」が8割】で中学受験をしている小学生の子供を持つ父親が、望む最終学歴は「国内の大学卒業が8割」という話をした。その際に「それでは現在の大学への進学率や人気の修学学部はどこなのだろうか」という疑問が沸き、調べてみると以前【男性法経、女性人文芸術……大学の専攻分野で男女に大きな違いが】などで文部科学省の「教育指標の国際比較」を元にいくつかグラフを生成・記事化していたことが分かった。「教育指標の国際比較」も最新版として【「教育指標の国際比較」(2010年版)】が2010年3月に発表されていることでもあるし、せっかくなのでこの直近データでグラフを再生成してみることにした。

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今資料は日本の教育を考察する上で、その状況を諸外国との比較において確認することを目的として作られたもの。国内の各官公庁の資料やOECDのデータを用いて編さんされている。今回スポットライトを当てたのは国内資料による部分。

高等教育のうち、専攻部門に選択の余地がある大学・短大において、在学者の専攻割合を人数で比率化したものが次のグラフ。人文・芸術と法経などで約半数を占める構成が見えてくる。

↑ 大学・短大の在学者専攻者数比率
↑ 大学・短大の在学者専攻者数比率

男性と女性では「人文・芸術」「法経など」の比率に大きな違いがあり、両者の割合順位が逆転してしまっている。しかしその二つをあわせた合計がほぼ同じ値を示しているのは興味深い傾向ではある。また、男性が「工学」、女性が「医歯薬保健」「教育・教員養成」の割合が高いあたりも、男女別専攻の趣向の違いが見えてくる。

これをさらに、大学院で見ると次のようになる。

↑ 大学院の在学者専攻者数比率
↑ 大学院の在学者専攻者数比率

大学の専攻部門以上に大学院は専攻部門のあるなし(大学によって存在しない部門があるということ)が限定され、個々の院生の趣向以上に片寄りが生じてしまうこともあるが、全体では「工学」「法経など」「医歯薬保健」の順となっている。それぞれの専攻が出来る大学院の数そのものの違い以外に、深く追求したい分野、就職との関係から、大学の専攻分野の分布とは違った傾向が出てしまうのだろう。また、本人の意向以外に家庭の事情(就学資金など)も大きな要素としてあると考えてよい。

先の「大学まで」と回答した親御さんたちは、学部についてまで思いを寄せているだろうか。「大学院まで」とした人はいかがだろうか。単純に「とにかく大学まで」「大学院まで」としか考えていないとしたら、少しだけ子供自身の性格や特技、趣向を配慮し、学部のことも検討してみてもよいかもしれない。

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