今年の8月がいかに暑かったかがひと目で分かる図たち

2010/09/04 12:00

平年比+3.0度以上ばかり先に【春の不足分まで取り返した? 日照時間をグラフ化してみる(2010年8月分)】でもお伝えしたように、今年の夏、特に8月は気象庁の観測史上まれにみる猛暑(気温が高いという観点で)だったことが観測データからも明らかにされた。例の金融危機ですら「100年に一度」で大騒ぎ状態なのだから、「113年(以上)に一度」の暑さならそれ以上のものであることは誰にでも良く分かる話。そのような話を頭に思い浮かべながら先日日照時間関連の記事【春の不足分まで取り返した? 日照時間をグラフ化してみる(2010年8月分)】をまとめていた所、「これならこの8月がいかに暑かったかがひと目で理解できる」という図を気象庁のデータベースから見つけることが出来た。今回はそれらを紹介することにしよう。

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その図とは、いつも日照時間のデータ取得で利用している【気象統計情報】。ここの「最新の気象データ」「天候の状況」を選択し、2010年9月1日時点における(データ取得は9月2日。前日分のデータが掲載されている)過去5日・30日・60日・90日間の日本全土の気温が「平年温度」と比べてどれだけ違っていたかを示したのが次の図。右側の一覧にもあるように、赤系統が濃くなるほど平年より高い、青系統が濃くなるほど平年より低いことを表しているが、この3か月間、特に過去1か月間(=8月中)がほとんど濃い赤系統一色、つまり平年温度より1.5度-3度以上高かったのが分かる。色だけで見れば「灼熱列島・日本」。




↑ 上から気温の5日間平均、30日間平均、60日間平均、90日間平均(2010年9月1日において)
↑ 上から気温の5日間平均、30日間平均、60日間平均、90日間平均(2010年9月1日において)

90日・60日平均は幾分黄色・オレンジ系統のエリアが四国・九州地域に見られるが、30日平均になるとその面積もやや少なめになる。元々平年ならば暑い地域の方が、通年との気温差が低いという状態だ。

これはあくまでも「平年温度」との差異であって絶対温度ではない。実測の絶対温度で見れば北海道は20-25度、25-30度の地域も多分に存在するが、それでも異様な暑さには違いない(【「北海道まで全部30度以上」「な、なんだってー!?」】のような話すら出てくる始末)。

これだけ暑い、かつ日照時間も長いと、逆に水不足が心配になるのが人間の「さが」。せっかくだからと同日における降水量の平年比も取得しておいた。茶色系統が濃いほど降水量が平年比で少なく、緑系統が濃いほど多くなる。




↑ 上から降水量の10日間平均、30日間平均、60日間平均、90日間平均(2010年9月1日において)
↑ 上から降水量の10日間平均、30日間平均、60日間平均、90日間平均(2010年9月1日において)

逆算すると6月あたりからすでに平野部では降水量不足が確認されているが、山間部ではむしろ平年より多い。ただし8月に入ると山間部の多くでも降水量が平年比で大きくマイナスの値を示しているのが確認できる。

【国土交通省の防災情報】でチェックする限りでは、今現在のところは7月までの蓄積が幸いし、水不足に頭を痛める必要はなさそう。今後も残暑で晴れの日が続くのなら問題だが、これから秋に入り台風のシーズンとなるだけに、過度の心配をする必要はなさそうだ(逆にいえばそれなりの備えはしておく必要があるかも)。

「観測データが蓄積されると、それこそ毎年が異常気象になる」という揶揄もある。ただし今年は日本国内に限っても沖縄から北海道まで異様な暑さが続いたことに違いは無い。神経質に過ぎるのも問題だが、データの変移が示すものを鼻で笑って無視をするのもあまりお勧めできない。身の回りで何が起きているのかを、裏付けのある数字・データと共に記憶の片隅に留めておくくらいはしておいた方が良いだろう。

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