株価の先行きに対してはネガティブな向きが多い(2010年8月個人投資家動向)

2010/09/03 19:30

【野村證券(8604)】の金融経済研究所は2010年9月2日、個人投資家の投資動向に関するアンケート調査とその結果の分析報告レポートを発表した(【ノムラ個人投資家サーベイ・2010年7月計測分、PDF】)。「ノムラ個人市場観指数」は先月から続いて大きな下落の動きを見せている。株価の先行きに対してはネガティブな向きが多く、勢いも先月に続き減退している感が強い。

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今調査は1000件を対象に2010年8月19日から20日に行われたもので、男女比は77.8対22.2。年齢層は40歳代がもっとも多く31.1%、ついで50歳代が27.0%、60歳以上が24.0%など。金融資産額は1000万円-3000万円がもっとも多く29.1%、500万円-1000万円が18.1%、300万円-500万円が12.7%と続いている。投資経験年数は10年から20年未満がもっとも多く30.4%を占めている。次いで5年から10年未満が29.3%、20年以上が23.3%。投資に対し重要視する点は、概ね長期投資がもっとも多く49.2%と半数近くを占めている。ついで配当や株主優待が24.3%となっており、テクニカルや値動き、高い利益成長といった項目より安定感を求めているのはこれまでと変わりなし。

詳細はレポートを直にみてほしいが、概要的には

・投資指数は37.4ポイント。先月から15.2ポイントの下落。「上昇」の回答率が68.7%と前回よりも減少。小幅下落を想定する割合が大幅に増加している。
・市場に影響を与え得る要因としては「為替動向」を挙げる人が大幅に増加し、トップに。その分「国際情勢」は減少。
・魅力的な業種は「医薬品」。もっとも魅力が低い業種は「自動車」。「金融」はブービーに。
・ドル円相場は先月よりさらに円高に振れるとの考えが増加。先月に続きオーストラリアドルに対する注目が高まる。ユーロへの注目度は最低ランクではあるが、先月と比べれば状況は改善。一方で米ドルは悪化。
・もっとも注目を集めた金融商品は「預貯金」。
という形に。増やしたい金融商品は「株式」がトップ。ただし減らしたい人も多く、DI値では預貯金より大幅に劣る結果が出ている。

気になる「保有したい、注目していきたい銘柄」だが、今月も先月同様トップは定番の[トヨタ自動車(7203)]だった。

1位……[トヨタ自動車(7203)]
2位……[武田薬品工業(4502)]
3位……【ソニー(6758)】
4位……[東京電力(9501)]
5位……[ソフトバンク(9984)]
上位を占める銘柄はそれだけ注目を集めていることに他ならない。[トヨタ自動車(7203)]がトップの定位置を連続キープしており、最上位鉄板銘柄の立ち位置に変わりはないことが分かる。

今回計測月は先月以上に為替相場の状況悪化と、その状況へのあまりにもの無策さから市場は状況改善どころか悪化するばかりで、ついに日経平均株価はボックス圏の9000円台を下に向けて底抜けしてしまった。状況改善の兆しが見られないことから、今しばらくはこのような状況が続くものと思われる。予想に反して相場が上昇を見せれば御の字だが、さもなくばもう数百円分の下落は覚悟した方がよいかもしれない。

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