若年女性の携帯料、月8500円

2010/08/31 12:00

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携帯電話とお金medibaは2010年8月26日、若年女性の興味・関心に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、携帯電話の平均月額利用料金は8519円であることが分かった。20歳を境に平均額は1000円ほど跳ね上がり、その後少しずつ経年と共に下がる傾向がある。一方でヘビーな料金支払者は歳を経ると共に増える傾向も見受けられる(【発表リリース、PDF】)。


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今調査は2010年7月21日から23日にかけて、携帯電話によるインターネット経由で18-34歳の女性に対して行われたもので、有効回答数は3358人。年齢階層比は10代234人・20代前半951人・20代後半1115人・30代前半1058人。

【携帯電話代が家計を圧迫…電話料金と家計支出に占める割合】にもあるように、携帯電話の利用料金は家計支出において負担が重くなる傾向にある。このデータでは月額の携帯電話利用料金は約6700円、他に【定額制の浸透!? 20代の月額携帯電話料金は1万円以下が約8割】などを見ても1万円以下/月が大体の相場かと想定される。

今回の調査母体は若年層・女性という、ある程度絞られた(そして口コミなどの点で注目されやすい)グループだが、そこにおける平均額は全体で8519円となった。10代はまだ学生も多いからか1000円ほど低め、そして9000円未満の割合ももっとも多く8割以上に達している。

↑ 携帯電話の利用料金(月額)
↑ 携帯電話の利用料金(月額)

↑ 携帯電話の利用料金(月額・円)(加重平均値)
↑ 携帯電話の利用料金(月額・円)(加重平均値)

成人して会社勤めを始めることもあり、20代前半になると一度平均値は1000円ほど跳ね上がる。しかしその後、7000円未満の利用者が漸増し、それと共に平均額も減少傾向を見せる。実社会・仕事などに追われ、携帯電話にかまけている時間が少なくなってきたのかもしれない(このあたりの状況は【男性10-30代は「テレビよりインターネット」・年齢差きわだつメディアへの接触時間】などのデータにも表れている)。

一方、データを良く見ると、経年と共に利用料金の両極端化が進むことも分かる。具体的には5000円未満の左端の層と、11000円以上の右端の層が該当する。いずれも平均値より大きく離れた値をも示しているが、20歳以上になると一様に双方とも増加の傾向が確認できる。全体から比べると少数派ではあるが、女性の携帯電話の利用はヘビー派とライト派に少しずつ区分されていく、ということだろうか。



携帯電話の利用料金は、電話会社側のダイナミックな料金体系変更か、利用台数そのものを減らさない限り、急に減らすことは難しい(増やすことは容易。今までより利用機会を増やせばよいのだから)。おしゃべりや口コミ、お買い物が好きな若年女性にとって欠かせないアイテムといえる携帯電話の利用料金は、今後も高い水準を維持していくに違いない。


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