「ラップトップパソコン症候群」に注意を

2010/08/27 04:56

ラップトップパソコンラップトップ型パソコン(日本では一般的にノートパソコン、ノート型パソコンと呼ぶ)は非常に便利な端末ではあるが、その設計上、大学生をはじめとした過度の利用者に対し、姿勢の悪さを促進させ、頭痛や肉離れ、首やなどのトラブルを引き起こす可能性があると、研究者が注意を呼び掛けている。アメリカのノースカロライナ大学・チャペルヒル校医学部の研究グループは、この問題について、キーボードとモニターが分離できないという構造に起因していると説明している(【HealthDay】)。

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「ラップトップパソコンは便利だが、その分代償も負わねばならないかもしれない」と物療医学・リハビリ専門のKevin Carneiro博士は言及している。手の指、身体の位置が適切でないと、手首の神経損傷や手根管症候群(手のしびれなどを症状とする。(【gooヘルスケア】参照)の原因となる。また、首の位置や肩の姿勢が悪いと、その部分の肉離れや痛みを引き起こすこともある。それらは一般的に頭痛や手首、首や肩の痛み、指のうずきなどを前兆症状とする。

アメリカだけでなく世界的で、デスクトップパソコン以上にラップトップ型パソコンが売れていることから、このような懸念が生じている。中でもよく利用する機会が多い大学生は一般の人以上に注意が必要。

Carneiro氏ら研究グループは、上記リスクを最小限にするため、以下のような対策が可能だと指摘している。

・パソコンを使う時は、ひじ、ひざ、そして腰(お尻)の角度が90度になるような姿勢を維持する。

・正しい姿勢が維持できるよう、外部モニターや外付けキーボードを接続して利用する。

・ドッキングステーションを使い、首を傾けることなく画面を見られるよう調整する。

・自分が座るいすにも注意を払い、背もたれのついた調節可能なものを使用する。

・首を曲げなくても済むように画面の傾きを調節し、手首が自然なポジションを維持できるよう、マウスを置く。手首は腕と平行にして、腕よりも低い位置になるべく工夫する。

・約20分の使用ごとにこまめに休みを取る。ストレッチなどをして姿勢を変え、筋肉を伸ばす運動をすることで、筋肉への負担を減らす。

・十分に水分を摂取する。これで椎間板の水分補充ができる。

さらに痛みやうずきなど、トラブルの傾向がある場合は、長めの休憩時間を取るか、あるいは医師に相談をするべきだとCarneiro氏はコメントしている。

ラップトップパソコンの屋外使用要はノートパソコンの場合はキーボードと一体型の形状をしているため、デスクトップ型と比べてどうしても不自然な格好になりやすい(右の写真が良い例)、そのため体に妙な負荷をかけてしまうので注意が必要だ、というお話。

上の方の「外部モニターや外付けキーボード」「ドッキングステーション」などは、ノートパソコンをデスクトップ型と同じように使っている場合ならともかく(会社などの業務でのパソコン利用でも、最近はセッティングの楽さなどから、わざわざノートパソコンを使う場合が多い)、その機動力を活かして外部で利用する場合は、ほぼ不可能に近い。残された選択肢は「こまめな休憩時間を取得し、ストレッチなどで筋肉などの不自然な姿勢でのかたよりをほぐす」「水分補給を忘れない」などになる。

移動型情報端末利用時における、不自然な姿勢による体のひずみについては、以前【長時間のおしゃべりは「携帯電話ひじ」に!? 不自然なポーズがひじに負担を】【頸肩腕(けいけんわん)症候群を確認する10のチェックリスト】などでも紹介している。結局行きつくところは今件もほぼ同じと考えてよい。人類の歴史の中でノートパソコンも携帯電話も登場したのは「つい最近」のこと。それらの利用に体が素早く進化していることなどあり得ない。結果として、どうしても余計な負荷を体にかけることになる。妙な痛み、違和感を覚えたら、無理をせずに休憩を取り、体を休めるクセをつけるようにしよう。

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