猛暑による夏物商品の活性化もプラスには至らず…2010年7月度チェーンストア売上高、マイナス1.2%

2010/08/24 04:35

【日本チェーンストア協会】は2010年8月23日、チェーンストア(スーパーやデパートなど)の2010年7月度における販売統計速報を発表した。それによると2010年7月は特に後半期で猛暑による夏物商品の活性化が見られたものの、前半期の天候不順、そして雇用・所得環境の悪化、節約志向の高まりの継続を覆すまでにはいたらず、総販売額は前年同月比で20か月連続してマイナス・-1.2%(店舗調整後)という下げを見せることになった(【発表リリース】)。

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今調査結果は協会加入の62社・7858店舗に対して行われている。店舗数は先月比で1店舗減、前年同月比で292店舗減。売り場面積は前年同月比99.3%と0.7%ほど減っている。店舗数・売り場面積双方が減少する傾向が二か月連続しており、「スケールメリットによる苦境打開」が一段落ついたか、あるいは踊り場に達した可能性が出てきた。

分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値が出ている。ちなみに数字はすべて店舗調整後(1年前のと比較するため、昨年存在しなかった店舗の分を除いた値)によるもの。

■総販売額……1兆0503億3648万円
・食料品部門……構成比:61.9%(前年同月比99.5%、▲0.5%)
・衣料品部門……構成比:11.3%(前年同月比99.2%、▲0.8%)
・住関品部門……構成比:20.5%(前年同月比97.3%、▲2.7%)
・サービス部門…構成比:0.4%(前年同月比98.3%、▲1.7%)
・その他…………構成比:6.0%(前年同月比96.7%、▲3.7%)

後期猛暑で夏物売れるが
前期の天候不順や
消費性向そのものの
悪化を覆すまでには
いたらない。
7月は冒頭でも一部触れたように、後半期に突入した「酷暑」とすら表現できる猛暑により、夏物商品に大きな動きがあった。しかし前半期の天候不順による鈍さや、可処分所得の減少、雇用情勢の悪化など、生活防衛意識・低価格志向を後押しする経済情勢によるマイナスをくつがえすまでにはいたらなかった。このあたりは先日お伝えした【2010年7月度のコンビニ売上高は既存店が0.5%のプラス・酷暑で来客数増加するが客単価の下落は止まらず】のコンビニと比べ、ベースとなる部分の調子の良し悪しに違いがあることを改めて実感させてくれる。また、珍しくリリース本文中で「猛暑の影響により午前中の早い時間帯と夕方の遅い時間帯にお客様が集中した」と時間帯におけるお客の流れに関する言及があり、よほど特異な傾向が数字上に現れたものと思われる。

7月は酷暑という天候の利があったにも関わらず、全部の部門で前年同月比マイナスの数字を見せてしまった。マイナス値そのものは小さいものの、前年、前々年あたりからマイナス傾向が継続していることを考えると、頭の痛い話に違いはない。【実物見たさに家電量販店へ】などでも触れているが、業態は違えど「商品の実物を自分の目で確かめたい」というニーズはあるのだから、色々と工夫して現状を打開する方法は無いわけではない。それを見つけられるか否かが、今後の明暗を分けるポイントの一つといえよう。

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