2010年7月度コンビニ売上高は0.5%のプラス・酷暑で来客数増加するが客単価の下落は止まらず

2010/08/21 05:47

日本フランチャイズチェーン協会は2010年8月20日、2010年7月度におけるコンビニエンスストアの統計調査月報を発表した。それによると7月は猛暑を受けて夏物アイテムがよく売れ、客数もプラスとなり、客単価は前年同月比でマイナスを続けたものの、既存店ベースの売上高は前年同月比+0.5%と14か月ぶりのプラスに転じた(【発表リリース、PDF】)。

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今調査の概要については、過去の記事のまとめページ【コンビニエンスストア(日本フランチャイズチェーン協会発表)】上で説明をしているので、そちらでチェックしてほしい。

各データについて前年同月比は次のようになる。

●店舗売上高:既存店は14か月ぶりのプラス、全店は2か月連続のプラス
・全店ベース……+2.6%
・既存店ベース…+0.5%

●店舗数(前年同月比)
・+1.5%

●来店客数:既存店は2か月連続のプラス、全店は3か月連続のプラス。
・全店ベース……+4.1%
・既存店ベース…+2.3%

●平均客単価:既存店は20か月連続マイナス、全店も20か月連続マイナス
・全店ベース……-1.5%(563.8円)
・既存店ベース…-1.8%(558.4円)

●商品構成別売上前年同月比(全店ベース)
・日配食品……+3.5%
・加工食品……+5.8%←アイスクリーム堅調効果?
・非食品………-2.2%
・サービス……+7.8%
・合計…………+2.6%

※既存店……1年以上営業中の店舗

7月は梅雨明け以降天候は極めてよく、【7月は順調・日照時間をグラフ化してみる(2010年7月分)】にもあるように日照時間も平均値より長く、日中最高気温も高めとなった。結果、アイスクリームや冷やしめん、飲料など夏物商材が堅調。お客数そのものと共に売上にも貢献した。しかし先月同様、客単価の減少ぶりは大きく歯止めがかからない状態。客単価の減少は1年を超えて続いていること(例えば「タスポ特需」のような特異な動きをした時期の翌年の場合、前年同月の反動の可能性もある)を合わせて考えると、「一人ひとりのお客の消費性向に鈍化が見られる」「商品単価そのものの減少」の双方が継続中であることが分かる。

「タスポ特需」は終了。
酷暑で半ば救われた形だが
客単価の減少は継続中。
客単価の減少はこの数か月間突出して目立つようになり、コンビニの売り上げを圧迫する主要因になっている。消費者の価格選択眼は鋭さを増し、個々の商品単価では安いものでないと受け入れられにくい状況(商品単価だけで考えれば「定価販売のコンビニで買わずに、値引きをしているスーパーやディスカウントストアへ」というお客の流れもある)。消費者の財布事情は非常に厳しく、多少不便でも安く購入できるスーパーなどを選ぶため、コンビニ最大の長所である「便利さ」が「価格の安さ」に押しやられている。

コンビニでのレジ横商品値下げコンビニ側でも例えば【「生鮮コンビニ」ローソンストア100・九州初出店】の事例にあるように消費者側のニーズに対応した姿勢を見せ、また主力商品のおにぎりや、レジ横商品の値引きキャンペーンを繰り返し、少しでも来客数・顧客単価のアップを狙っている。しかしそれが業績全体に好影響を及ぼすには、今しばらくの時間が必要と思われる。

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