リアルタイムにアメリカの借金が分かるサイト

2010/08/15 12:10

借金当サイトでは例えば【レギュラーガソリン価格と灯油価格をグラフ化してみる(2010年8月10日版)】などのように刻々と変わり得るデータを定期的に抽出してグラフ化し、「ああでもない、こうでもない」と分析をしたり戯言を述べたりする。グラフ化は物事の動きを知る一つの方法だが、直観的・雰囲気的に「動き」を知る方法は他にもいくつか存在する。その一つが「疑似的に数字の流れをリアルタイムで動かす」というもの。例えば1日にたばこを5箱も吸う場合(価格改定後の400円で換算)、1分に1.4円ずつ増加するカウンターを創り、「たばこ代だけで毎分約1.4円ずつ消費しているのよ」と説明する具合だ。目の前で刻々と増えていく金額を見て、ゾクリとする人も少なくあるまい。そのような「リアルな増加」をアメリカ合衆国の各種借金について用意したのが、【US Debt Clock.org】だ。

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↑ リアルタイムで増加するアメリカの借金一覧
↑ リアルタイムで増加するアメリカの借金一覧

実に多種多様な数字が動いていて、何が何だか良く分からないかもしれないが、半ば「情報の飽和攻撃」のようなもので、必要な部分だけを抽出して見ていくだけで十分に楽しむ、もとい借金の状況を知ることができる。数字の意味を知りたい場合は、動いている各部分にカーソルを移動させることで、上部のタイトル部分に説明が表示されるので、それを参考にすれば良い。赤は借財、緑は収益や生産などプラスの数字。


↑ 国単位のお勘定
↑ 国単位のお勘定

最上位にあるのはアメリカの国単位でのお金の勘定。「US NATIONAL DEBT」は借金額、「DEBT PER CITIZIEN」は国民全体で頭割した額、「DEBT PER TAXPAYER」は税金を支払っている人で頭割した額。緑色の方は収益で、INCOME(所得)・PAYROLL(給与支払い)・CORPORATE(法人)それぞれの税収。

州単位一番左にある「STATE DEBT」は州毎の借金上位。【カリフォルニア州に吹き荒れる「逆」ゴールドラッシュ】をはじめ現在でも外電で財政困難な状況が伝えられるカリフォルニア州はもちろんだが、それ以上ケンタッキー州やサウスカロライナ州、マサチューセッツ州、フロリダ州などがマズい状況にあることが分かる。「Ratio」を押すとその州の生産力に対しどれだけの借財があるか、「Per Citizen」を押すと州住民一人頭で割られた借財が表示される。それぞれのボタンを押すごとに順位がちゃんと変わるのが凝っている(住民あたりではニューヨーク州、アラスカ州、マサチューセッツ州などが上位に来る)。

同じ「アメリカの借金」という言葉に当てはまるものとすれば、中央あたりにある「US TOTAL DEBT」も似たようなもの。

↑ 色々ひっくるめた値
↑ 色々ひっくるめた値

これは上記のが「国単位での借財」なのに対し、州や企業、そして個人まで全部ひっくるめたものを含めた値を示している。国単位での借金を見る際に、個人ベースの分まで計算に加えることはほとんど無く、足したところでどれだけ意味があるのかは疑問だが、膨大な額であることに違いは無い。

州単位他にも、下の方には「スモールビジネス部門の資産」「一般企業の資産」「家庭資産」(ASSETS)、右側には人口や納税者、公式ベース・実際の失業者数(ちなみにそれぞれ1458万人・2532万人)、家族数、フードスタンプ受給者数、一番右には主要国の借金上位(「Public」が単純負債額の対GDP比、「External」が対外債務の対GDP比。このあたりは【世界の対外債務額上位20国をグラフ化してみる(2010年2月16日更新版)】を参照のこと)リストがあり、それぞれリアルタイムに数字を更新している。

実際にこれらの値がリアルタイムで調査報告されてそれを逐次表示させているわけでは無く、例えば冒頭の例にあるように「直近の過去における一定期間の計測値を時間割し、秒単位なりで積み足していく(そして実測値が発表されたらその値に修正する)」仕組みを取っているのだろう。あるいは世の中のすべてが実はスパコンの内部で起きている出来事に過ぎず、すべての事象が数字として把握されているのなら話は別だが、それはSFの世界の物語でしかない(※与太話ではあるが、Facebookなど一部のソーシャルメディアが提供しているAPIを使えば、ソーシャルメディア内のセミリアルタイム的な動きを似たような概念で知ることができる)。

刻々と増えていく数字そのものを追いかけることにあまり意味はないが、各指標がどの程度の値のなのか、そしてどんなペースで増えていくのかを体感的に知り、心に留め置くには良いサイトといえよう。

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