レギュラーガソリン価格と灯油価格をグラフ化してみる(2010年8月10日版)

2010/08/10 04:55

ガソリン価格以前【アクセス解析と「今この時」のトレンドとmixi・ツイッター検索と】でも触れたように、当サイトでは定期的にアクセス解析を行い、逐次読者の「内なるリクエスト」に応えられるように努めている。昨今では高速道路の料金一部無料の件とあわせ、ガソリン価格が気になる人が増えてきたようだ。また、原油価格の動向も注視しないわけにはいかない(原油周りの情報については専用サイト【シャリア指数覚書】も参照のこと)。そこで今回は、【レギュラーガソリン価格と灯油価格をグラフ化してみる(2010年1月11日版)】などの更新版として、最新データに基づいたグラフの作成を行うことにした。

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ガソリン価格は漸次上昇中
まずはいつも通り、商品先物を語るには欠かせない【フジフューチャーズ】から、原油価格(ニューヨーク原油・WTI)のチャートを抽出。

原油価格・WTI週足(フジフューチャーズより)
原油価格・WTI週足(フジフューチャーズより)

WTIの週足グラフを抽出したものだが、2008年7月第1週に最高値の147.27ドルをつけてから失速。直近では2008年12月第3週に最安値の32.40ドルをつけている(これらは前回記事の動向と変わりなし)。その後再びゆっくりと上昇をはじめ、現在75-80ドル前後。5月に一度大きく値を下げたが、あとは再びじわりじわりと値を上げているのが確認できる。

さてそれでは早速ガソリン価格から。過去データのいきさつについては【レギュラーガソリン価格をグラフ化してみる】にもあるように、1991年以降の各種データは【総務省統計局・小売物価統計調査】から(全国平均が無いものは東京23区内データで統一)、1970年-1990年のデータについては【オートコミュニケーションズ】から抽出した。抽出元が異なるため、年次データには(正確には)連続性がないことに注意。なお2010年はまだ中途のため、7月分までのデータを単純に7で割り、暫定平均値を算出している。

ガソリン価格・年次
ガソリン価格・年次

ガソリン価格・月次
ガソリン価格・月次

2008年夏期のガソリン価格高騰のイメージが強いため、同年の年次データが思ったより低い(「第二次オイルショック」と同等)ことに違和感を覚えるかもしれない。これは2008年後半においてガソリン価格が急落したため、平均値としてはやや押し下げられてしまったのが原因。それは月次データの「原油直近天井価格」以後の急落を見れば一目瞭然。

一方、その月次においては、2008年4月の暫定税率一時解除に伴う下げを見せたあとは上昇一方だったものの、原油価格の天井である同年7-8月付近で最高値をつけ、その後急速に値を下げている。そして原油価格の上昇と共に再び少しずつ上昇傾向にあるのが分かる。2009年夏以降は一時下落する動きを見せたが、元となる原油価格が下落しているわけではないので、言葉通り(?)油断は大敵。

もう少し直近の動きを分かりやすくするために、月次データをきっかり過去3年分に限り、さらにグラフ縦軸の最下値をゼロではなく100円にしたのが次のグラフ。

ガソリン価格・月次
ガソリン価格・月次(過去3年分に限定)

原油暴騰時と比べればまだ安値といえるが、去年の頭以降ほぼ継続的に値を上げ続けているのが改めて分かる。

灯油価格はどうだろう
ガソリンとはやや違った傾向を見せているのが灯油価格。こちらは東京都内・18リットルのデータを採用させてもらった。

灯油価格・年次
灯油価格・年次

灯油価格・月次
灯油価格・月次

上下変動はガソリンとほぼ同じだが、”計測史上”最高額はすでに2007年12月の時点で達成してしまっている(その後も上昇を継続、直近最高値は2008年8月の2468円)。

幸いにも2008年においては、最高値をつけた夏以降、原油価格の急落を受けて灯油価格も下落。利用頻度が高まる2008年12月になると、価格は2006年の水準前後にまで戻っている。ガソリン価格の変移と比べると、2008年夏季の高騰以降、その後の急降下の後はほぼ横ばいを見せていることから、今のところ灯油周りではさほど心配は要らないようにみえる。

ただし現在は夏季で暖房用燃料としての灯油のニーズがほとんど無いこと、「横ばい」とはいえ原油価格のじり上げと共に少しずつではあるが上昇を見せているのが、気になるところ。




gogo.gs
今回もガソリン価格に加え、夏季でほとんど必要性は無いものの、念のために灯油価格などの最新動向もグラフ化した。居住地域によっては「水」「電気」と同等、あるいはそれ以上に生命線たり得る「灯油」の価格は非常に気になるものであり、その動向は関心も高くて当然といえる。現時点では「問題は無い……かな?」という雰囲気だが、無関心で良いわけではない。

以前【原油価格の今後「下は40ドル上は150ドル」複雑に絡む要素が予想を困難に】でも触れたが、不景気による生産活動の低下が原油の需要の低迷を導き、それが原油価格を押し下げる要因となっている。一方、実際にじわじわと上昇を見せる原油価格を見るにつけ、今後再び景気の一部回復(あるいは一部新興国の急速なエネルギー消費量の増加)による価格上昇の可能性も否定できない。

ガソリン・灯油共に、現在の日常生活には欠かせないもの。これから秋、そして冬に至るに特に灯油は生活必需品となるだけに、価格の動向には注意深く目を向け続けたいもの。絶対価格ではなく、可処分所得と比較した相対価格で考えれば、そろそろ例の【ガソリン値下げ隊】に再出動をお願いしたいところ。そう考えている人も少なくあるまい。

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