【更新】デザートもコーヒーも価格が一番大事

2010/08/10 04:52

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価格クロス・マーケティングは2010年8月2日、「平日のコンビニエンスストアでの商品選択に関する実態調査」を発表した。それによると調査母体において、「デザート」を選択する際にもっとも気にしていることは「値段」だった。次いで「新商品」「メーカーやブランド」の順となっている。「コーヒー」「緑茶」でもトップには「値段」という結果が出ており、コンビニでよく購入されるこれらの商品の最重要ポイントは「価格・値段」であることが分かる([発表リリース])。


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今調査は2010年7月14日から16日にかけて、首都圏・近畿圏の15-59歳の男女に対しインターネット経由で行われたもので、有効回答数は2000人。男女比は1対1、年齢階層比は20代・30代・40代・50代(すべて勤め人)が各400人、高校生と大学生/専門学校生が各200人。

まずは何よりお値段が
商品の入れ変わりが激しく、また目立つ場所に大量に並べられ、多くの人に買われる「デザート」や「コーヒー」「緑茶」。この3つの商品について、コンビニで購入する際に気にしていることを複数回答で聞いたところ、3商品すべてでトップは「値段」となった。

↑ 商品選択時に気にしていること
↑ 商品選択時に気にしていること

第二位以降は「デザート」が「新商品」「メーカー・ブランド」の順、「コーヒー」が「メーカー・ブランド」「デザイン・キャッチコピー」、「緑茶」が「メーカー・ブランド」「目につきやすい位置にある」など多少の差異はあるものの、「値段」が断トツでトップにあることに違いはない。

一方でそれぞれの第二位以降の順位の違いについて深読みすると、

・デザート…目新しさが求められている。ブランド力も強い
・コーヒー…ブランド力の強さ強大
・緑茶…ブランド力の強さ強大。さらに商品毎の差異はあまれり感じず、「目についたもの」を取る傾向

という感じになる。値段については以前【味と価格 炭酸選びのツボ】で別調査機関による結果と同じパターンといえるし、緑茶はコーヒーや紅茶と比べると差別化が難しく、「目の前にあるものを選ぶ」場面が多いと考えられる。

あの広報戦略は意味があるの?
さてせっかくなので、飲料関連の商品では良く見かける、色々なプロモーションの効果のあるなしをデータから拾ってみる。

↑ 商品選択時に気にしていること(広報戦略的に気になる点)
↑ 商品選択時に気にしていること(広報戦略的に気になる点)

まず、同じ飲料のコーヒーと緑茶の間にはほとんど差異は無い。その上で、

・デザート…「場所・期間限定」の効果が高い。また、広告、POPも効果大。
・コーヒーや緑茶…テレビCMの効果が大きい。つまり「テレビCMが打たれている商品」が選ばれやすい。

という特徴が見られる。コーヒーや緑茶はブランド志向、宣伝志向が強く、デザートは限定化による「購入者の優越感」をあおることでさらなる効果を期待できる。

…コンビニのスイーツやコーヒー、緑茶の販売スタイルや、商品ラインアップを思い返してみると、「なるほど」と思うことばかりではある。


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