若者独り身、女は男よりモノ持ちです?…30歳未満単身世帯の耐久消費財普及率をグラフ化してみる

2010/08/10 12:05

若年独り身世帯総務省統計局は2010年7月30日、2009年の全国消費実態調査の結果概要を発表した(【発表ページ】)。この調査は世帯単位を対象として家計の各種実態を5年毎に調べ、様々な政策の基礎資料として用いるデータ収集のために行われているものである。今回はそのデータの中から、30歳未満の単身世帯における、耐久消費財の普及率などについてグラフを作ってみることにした。

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今調査は2009年9-11月(単身世帯は10・11月)に二人以上の世帯は5万2404世帯・単身世帯は4402世帯を対象に行われたもので、基本的に事前に調査票を配布して該当世帯が記入・後に調査員が回収した。一部地域では電子調査票を用い、オンライン回答する方法を「調査世帯が」選べるようにしている。

今件における主要耐久消費財とは、「家計用として使っているもの」「新品、中古で購入、もらったりしたもの、手製のもの」であり、「事業用のもの」「事業用と共用でメインが事業用」「壊れているもの」「使ってはいるが、他人から借りているもの」は該当しない。

年齢区分を30歳未満、世帯状況を単身世帯に限定し(いわゆる未婚・独り暮らしの若年層世帯)、男女それぞれの普及率が高い主要耐久消費財の普及率を列挙したのが次のグラフ。独身若年世帯の生活環境が何となくイメージできるはず。

↑ 30歳未満単身世帯の耐久消費財普及率
↑ 30歳未満単身世帯の耐久消費財普及率

男女でやや差異が生じているが、携帯電話・冷蔵庫・電子レンジ・洗濯機までは9割前後の人が保有している。そしてこれらの品々はわずかずつではあるが、皆女性の方が保有率が高い。男性よりも女性の方が、「自分の家で何とか片付けよう」という意気込みが強いのだろうか。

興味深いのは「自動炊飯器」「パソコン」の項目。以前別記事で単身世帯の場合30歳未満は金銭上の問題から、30歳代よりもパソコンの保有率が低いことを解説した。

↑ 男女・年齢階級別パソコン普及率(単身者)
↑ 男女・年齢階級別パソコン普及率(単身者)(再録)

パソコンが「男性>>女性」なのはある程度理解はできる(女性はネット周りの不足感を携帯電話で補完する可能性が高い)。しかし「自動炊飯器」においてもパソコン同様、女性より男性の方が高い普及率を示している。たまたま偶然にしては8ポイント近い差異は出にくいし、30歳未満の独身男女においては「女性よりも男性の方が自炊率が高い」ということなのだろうか。

他に男女差の大きな項目で目立つのは「ベッド・ソファーベッド」項目。男性は4割強だが、女性は6割強に達している。寝室環境においては女性は男性よりもかなりこだわり(しかも洋風への憧れ)を見せていることが、この結果からも見て取れる。



炊飯器やパソコンの男女の差異なども興味深いが、全般的に見て気がつくのは、家電製品の多くを常備している世帯が多いこと。役立つ耐久消費財にそれなりに恵まれ、生活していく上で不自由なところはさほどない。携帯電話とパソコン、そしてインターネットを用いれば、情報の面でも不足するどころか処理しきれない量のものが手に入る。家賃の面では【一人暮らしの20代社会人、家賃は平均おいくら?】にもあるように多少辛いところはあるが、それでも「それなりの満足感、充実感」に浸れる。

【外より家、遠出より近所……変わる若年層のライフスタイル】で説明しているように、若年層が自宅、あるいは自宅周辺での生活に満足してしまうのも、理解できなくは無い。

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