値上げで禁煙・検討 約半数

2010/08/04 12:00

禁煙ORIMOは2010年8月3日、たばこに関するモバイルリサーチ結果を発表した。それによると調査母体のうち喫煙者においては、たばこが1箱400円になったら12.6%が禁煙を、37.6%が禁煙を検討すると回答した。禁煙しない人は49.8%に登っている。しかしたばこの価格が600円に引き上げられたと仮定した場合にはそれぞれ56.6%・26.3%となり、8割以上の人が禁煙・禁煙を検討すると答えている。

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今調査は2010年7月9日から13日にかけて、携帯電話を利用したインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1347人。男女比は非公開、年齢階層比は20代379人・30代433人・40代384人・50代158人。調査母体中392人が現在喫煙中と答えている。ここから逆算される喫煙率は29.1%で、以前【年齢別成人喫煙率をグラフ化してみる(2009年度反映分)】で示した男性40.3%・女性15.9%の中間28.1%とほぼ一致する。

【たばこ税増税で「禁煙・節煙しよう」と考えている人は55.7%】でも触れているが今年の10月からたばこ税率が引き上げられ、1箱あたり100-120円の値上げ、単価は400円強にまで押し上げられる。この価格上昇の結果に該当する「400円」区分も含め、「たばこが1箱いくらになったら禁煙を検討するか」につき、喫煙者に尋ねた結果が次のグラフ。今回の値上げでは12.6%が禁煙、37.6%が禁煙検討(結果として禁煙以外に減煙、禁煙断念もありうる)という結果となった。

↑ たばこ1箱いくらになったら禁煙を検討するか(喫煙者限定)
↑ たばこ1箱いくらになったら禁煙を検討するか(喫煙者限定)

現行の値上げでは大体半数が禁煙に心動かされる計算だ。これがさらに100円玉一枚の負担を上乗せし、1箱500円になると、33.4%が禁煙・40.8%が禁煙検討となり、合わせて74.2%。600円になれば合わせて82.9%にまで跳ね上がる。

また、「禁煙」「禁煙検討」の違いを見ると、500円までは「禁煙検討」が多かったのに対し、600円になると直接「禁煙」が大幅に増える。額の増加と共に、より強い決断を迫られる、あるいは「禁煙検討」派が「禁煙」派に移行する様子が確認できる。



禁煙これだけを見ると「たばこ価格を上げれば喫煙率は減る」という結果になる。しかし【値上げで禁煙者は増えるのか・諸外国に見る成功例と失敗例】【たばこが500円に値上げされたら禁煙を考える人は約●割】などにもあるように、禁煙を検討した人すべてが禁煙を実行するわけではなく、また禁煙をした人がずっと禁煙状態を保てるわけでもない(「禁煙をしても7割は失敗する」という数字も「たばこが500円に値上げされたら禁煙を考える人は約●割」では確認できる)ことを考えると、今回のたばこ値上げにおける「禁煙者」の増加は、中長期的に見ればさほどは多くないのが実態となるだろう。むしろ「減煙者の増加」程度で留まることも考えられる。

【50年間の主要たばこの価格推移をグラフ化してみる】と見比べれば分かるが、ここまでダイナミックなたばこの値上げが行われるのは、極めて希有な事例といえる。この価格上昇で「喫煙率」がどこまで低下しうるのか、非常に貴重なデータとなるだけに、注目したいところではある。

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