投資指数は52.6ポイント、ネガティブな思惑多し(2010年7月個人投資家動向)

2010/08/05 07:03

【野村證券(8604)】の金融経済研究所は2010年8月3日、個人投資家の投資動向に関するアンケート調査とその結果の分析報告レポートを発表した(【ノムラ個人投資家サーベイ・2010年7月計測分、PDF】)。「ノムラ個人市場観指数」は先月から転じて下落の動きを見せている。株価の先行きに対してはネガティブな向きが多く、勢いも先月に続き減退している感がやや強い。

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今調査は1000件を対象に2010年7月21日から22日に行われたもので、男女比は75.0対25.0。年齢層は40歳代がもっとも多く30.1%、ついで50歳代が27.9%、60歳以上が23.5%など。金融資産額は1000万円-3000万円がもっとも多く28.6%、500万円-1000万円が18.7%、300万円-500万円が12.3%と続いている。投資経験年数は5年から10年未満がもっとも多く29.1%を占めている。次いで10年から20年未満が29.0%、20年以上が23.5%。投資に対し重要視する点は、概ね長期投資がもっとも多く49.4%と半数近くを占めている。ついで配当や株主優待が24.7%となっており、テクニカルや値動き、高い利益成長といった項目より安定感を求めているのはこれまでと変わりなし。

詳細はレポートを直にみてほしいが、概要的には

・投資指数は52.6ポイント。先月から3.4ポイントの下落。「上昇」の回答率が76.3%に達しているが、小幅な上昇を想定する割合が増加。
・市場に影響を与え得る要因としては「国際情勢」を挙げる人がもっとも多かったものの、比率は低下。一方で「為替動向」に対する票は大幅に増加しており、関心の高さがうかがえる。
・魅力的な業種は「医薬品」。もっとも魅力が低い業種は「金融」。
・ドル円相場は先月よりは円高に振れるとの考えが増加。先月に続きオーストラリアドルに対する注目が高まる。ユーロへの注目度は最低ランクではあるが、先月と比べれば状況は改善。
・もっとも注目を集めた金融商品は「預貯金」。「債券」に対する注目度が上昇。
という形に。増やしたい金融商品は「株式」がトップ。ただし減らしたい人も多く、DI値では預貯金より劣る結果が出ている。

気になる「保有したい、注目していきたい銘柄」だが、今月も先月同様トップは定番の[トヨタ自動車(7203)]だった。

1位……[トヨタ自動車(7203)]
2位……[東京電力(9501)]
3位……[武田薬品工業(4502)]
4位……【ソニー(6758)】
5位……【三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)】
上位を占める銘柄はそれだけ注目を集めていることに他ならない。[トヨタ自動車(7203)]がトップの定位置を連続キープしており、最上位鉄板銘柄の立ち位置に変わりはないことが分かる。

やや楽観ムードが漂っていた前計測期間と異なり、特に為替相場の状況悪化から、今回は多少ながらも比較的ムードがただよっているのが分かる。ご承知の通り、実際にも国内外を問わず市場は改善を見せず、狭いボックス圏内を行き来している感が強い。特に日本国内における閉塞感が、金融業界にもネガティブな影を落としている。次回発表分がどのような数字を見せるのか、気になるところだ。

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