お年寄りのネット嫌い その理由は?

2010/08/02 06:50

お年寄りのネット利用総務省は2010年7月6日、平成22年(2010年)版の情報通信白書を発表した(【発表ページ】)。日本国内のインターネットや携帯電話など、情報通信関連の各種調査結果を反映した白書で、同年4月27日に発表された【通信利用動向調査】のデータなどを盛り込んだ、同省の情報通信統計の集大成的レポート的なもの。今回は先に【自宅でネットを使わない、その理由】でチェックを入れた「自宅でインターネットを利用しない人たち」のうち、「インターネットそのものの未利用者」について、もう少し詳細を確認してみることにする。

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先の記事でも取り上げたように、自宅にパソコン経由でのインターネット環境が無い人のうち、インターネットそのものを利用していない、利用経験が無い(全国民の19.0%が該当すると推定されている)人においては、その理由としてトップに「パソコンを持っていない・価格が高い」という金銭面での問題がしめているものの、第二位以降は「インターネットそのものに対する理解力不足(リテラシー不足)」が主な原因であることが分かる。

↑ 自宅でインターネットを利用しない理由(複数回答)(インターネットそのものの未利用者)
↑ 自宅でインターネットを利用しない理由(複数回答)(インターネットそのものの未利用者)(再録)

この「インターネットそのものに対するリテラシー不足」の項目について、年齢階層別に回答率を区分したのが次のグラフ。母数がやや少数のために所々で凸凹が生じているものの、概して「高齢者ほどリテラシー面での不安感が高い」ことがひと目で分かる結果となっている。

↑ 自宅でインターネットを利用しない理由(複数回答)(インターネット未利用者、一部項目抜粋)(年齢階層別)
↑ 自宅でインターネットを利用しない理由(複数回答)(インターネット未利用者、一部項目抜粋)(年齢階層別)

特に諦め度の大きい右側2項目「きっと使いこなせない、使いきれない」「パソコンの使い方が分からない」において、高齢者の回答率がひときわ高くなっているのが見て取れる。要は多かれ少なかれ興味はあるものの、インターネットを理解できるような場・機会が無く、諦めている感が強い。逆にいえば適切な指南、環境整備さえ行われれば、この層がインターネットに触れる、利用を始める可能性は高い。

お年寄りたちのインターネット利用「情報通信白書」を見ると、「インターネット未利用者」が求めるブロードバンドサービス利用促進のための対策・支援策として、セキュリティ対策や利用周辺価格の低廉化と共に、「テレビなど、簡単な機器での利用」「パソコンやインターネットに関する無料説明会」などの項目が比較的高い値を示しているのが分かる。高齢者による自発的なパソコンの勉強会の開催もちらほらと耳に入ってはいるが、自治体レベルでの積極的な後押しも求められよう。

通信環境を整え、定期的な連絡が取れるような操作が可能となれば、不意な病で身動きが取れない状態にあるか否かの安全確認もインターネットで可能となる。他にも本人はもちろん自治体においても、「高齢者のインターネット利用」がもたらす便益は多そうである。

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