個人の携帯インターネット利用率の推移をグラフ化してみる(2010年版)

2010/08/02 12:10

個人の携帯電話利用総務省は2010年7月6日、平成22年(2010年)版の情報通信白書を発表した(【発表ページ】)。日本国内のインターネットや携帯電話など、情報通信関連の各種調査結果を反映した白書で、同年4月27日に発表された【通信利用動向調査】のデータなどを盛り込んだ、同省の情報通信統計の集大成的レポート的なもの。今回は先日その白書や通信利用動向調査に掲載されたデータを元にした【携帯電話でのインターネット利用率をグラフ化してみる(2010年版)】のデータをも反映した、「個人の携帯インターネット利用率の推移」をグラフ化してみることにする。

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情報通信白書に掲載されていた今データは通信利用動向調査からのデータの引用で、大元は【こちら(PDF)】に掲載されていたもの。また、通信利用動向調査そのものは2010年1月に、層化二段抽出方式による無作為抽出で選ばれた、20歳以上の世帯主がいる世帯・構成員6256世帯に対して行われたもの。有効回答数は4547世帯・1万4549人(企業に対して行われたものは常用雇用者規模100人以上2870企業/有効回答数1834企業)。調査方法は郵送による調査票の配布および回収なので、各媒体の保有率は調査結果に影響を与えていない。

先の記事にもあるように、2009年末における全体・年齢階層別のグラフ、つまり過去一年間に携帯電話(PDA、PHS含む)を経由してインターネットにアクセスしたことがある人の割合は次の通りとなっている。

携帯インターネットの利用率(2009年末)(過去1年間において、PHS・PDAも含む)
↑ 携帯インターネットの利用率(2009年末)(過去1年間において、PHS・PDAも含む)(再録)

携帯電話そのものの利用率・インターネット全体の普及率同様に、20-30代がピークでその後定年退職前後までは緩やかな、そしてそれ以降は急激な下り坂を描いているのが分かる。

このデータも反映させた、過去の記録が確認できる2001年末以降のものについてその推移を折れ線グラフで示したのが次の図。非常に興味深い結果が出ている。

↑ 携帯インターネットの利用率推移(人口比)
↑ 携帯インターネットの利用率推移(人口比)

全体値(6歳以上全体)は2005年以降上昇率がゆるやかになっているが、これは20歳以上-中堅層が堅調に伸びているのに対し、「6歳-12歳」「13-19歳」がほぼ横ばいなことで、伸びを押しとどめているのが推測できる。前者は【携帯電話のパケット定額制普及率の推移をグラフ化してみる(2010年版)】でも触れているようにパケット定額制の普及が大きな後押し要因となっているのは明らか。一方で20歳未満の横ばい傾向は、定額制の普及以上に安全面の問題から「携帯はダメ」「防犯面で仕方ないから携帯電話を持ってもいいけど、インターネットは利用してはいけません」などの規制をかけられていることが要因だと推測される。

他方、高齢層では元々普及率が低めだったこともあるが、50歳代・60歳代での順調な伸びが確認できる。特に先の記事で特記した(グラフ中でも赤い矢印で示した)「65-69歳の急激な伸び」以外でも、「50-59歳」「60-64歳」「65-69歳」の層がこの3年間で大きな向上を見せているのが確認できる。昨年の記事で「パソコンよりもハードルの低いインターネットの窓口として、携帯電話会社やコンテンツ提供側の努力がこれまで以上に求められると共に、期待できるものともいえよう」と言及したが、それが現実のものとなりつつある。

今後も50歳代・60歳代における(パソコン・携帯電話を問わず)インターネットへのアクセス率の向上は大いに注目すべきポイントであると共に、この年齢階層の「人口そのものの増加」を合わせて考えると、コンテンツ提供側も色々と考える必要が出てくるに違いない。

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