神の視点からゲームを見ると

2010/07/29 06:59

勇者ご一行様フランスのビデオゲーム・エンタテインメント関連の雑誌【Amusement Magazine】は奇抜で創造的なイメージビジュアルを展開することで知られている。雑誌で取り扱う素材が「疑似体験」「現実と想像の狭間」的なもの(要はゲーム、あるいはその周辺文化)であることから、夢と現実の境界線を取り払う印象を与えるシーンを美しく描くものが多い。今回紹介するのもその一つで、記事タイトルにもあるように、ゲームを何度となくプレイしてその世界にのめり込んだを持つ人なら「なるほど」「そうかもね」とうなづき、今後のゲームプレイそのものが一層楽しくなる、あるゲームプレイ中のシーンを妄想的な形でビジュアル化したものである。

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↑ 攻城器を先頭に進軍する軍勢に立ち向かおうとする魔法使いや騎士たち。でもその目線は……?
↑ 攻城器を先頭に進軍する軍勢に立ち向かおうとする魔法使いや騎士たち。でもその目線は……?

↑ 目線の先にいるのは「神」ことプレイヤー
↑ 目線の先にいるのは「神」ことプレイヤー

勇者達の目線の先には恐らくは中世のヨーロッパ、攻城器を先頭に進軍する軍勢を前に、三人の勇者が立ち向かう。一人は魔法使い、一人は騎士、そしてもう一人は聖戦士。しかし目線は敵に向けてでは無く、なぜか斜め上の空を。そして次の写真を見ると、暖かい環境の中でゲーム画面(?)に目を向けているゲームプレイヤーの姿が。彼らは神なる立場のプレイヤーを見つめていたのだった。

……という、ゲームのワンシーンの状況を、想像力をマックスにかきたてさせてくれるような形で再現している。二枚目の「プレイヤー」の奥手を見ると、多種多様なゲームプレイ用の「フィギュア」が並べられており、このタイプのゲームに相当精通している様子が分かる。ゲーム内で展開されるキャラクタたちがプレイヤーを認識することなどありえないが(そのような創りをしているのなら話は別)、命令を黙々と遂行するゲームキャラクタたちも、こんな風に「こちら」を見ているのかもな、と妄想を沸きあがらせるシーンには違いない。

これだけでも「良く出来てるな」と思えるのに、今作ではさらに続きがある。

↑ 降りかかる巨大な炎の玉
↑ 降りかかる巨大な炎の玉

空から降りかかる多数の火の玉。あるいは隕石かもしれない。かの軍勢がいた場所には大きな穴が空き、勇者ご一行は青く輝く魔法の光で包まれている。火の玉から周囲を守るためのバリアーか、それとも魔法を使った際の効果的な演出なのか。いずれにしても、勇者たちが軍勢に向けて何か攻撃魔法を使ったかのように見える。

↑ 実は「神」のちょっとした失態でした
↑ 実は「神」のちょっとした失態でした

しかし最後の4コマ目でオチがついている。敵の軍勢を吹き飛ばしたように見える火の玉は、実は「神」のたばこの灰がゲームの世界に落ちただけ。勇者たちはこの火の玉から自らを守るために防御バリアーを張っていたに過ぎないわけだ。

要は「画面上やフィギュアでのボードゲームの世界では、実際にはこんな形で戦いが繰り広げられている」というリアルさ・「現実と想像の狭間」を示すと共に、ゲームの世界での出来事が「プレイヤーの気まぐれ」で大きく変動してしまうということも表現している。ゲームが好きな人は色々な意味で共感を覚え、今後のゲームプレイを楽しく覚えるに違いない。

うんにゃらマンちなみに最後のコマ、よく見ると「神」の右手には胸にSのマークをつけ、青いタイトな服と赤いマント・パンツを身にまとったアメリカの超人ヒーローの姿が見える。勇者三人は火の玉から逃れることができても、「神」の気まぐれでその後苦戦を強いられるかもしれない(笑)。

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